一橋でよかった 第六十七代吹奏責任者 松井 優

皆様こんにちは!

 

本年度、吹奏責任者兼学内外振興兼広報を務めます、松井優です。

第六十六代の先輩方が引退ブログという素敵な慣習を始めてくださったため、今体制でも当代幹部が最後に想いを記せる場を設けることといたしました。本日から一週間、お付き合いくださいませ。

 

「苦手に挑戦したらきっと最強になれるはず!」そんな甘い期待を胸に、好奇心と直感に突き動かされ迷うことなく入部を決意した四月三日(入学式の数日前)。楽器がやりたい、チアコスチュームが着たい、折角入学した大学の大学名を連呼したい、等いわゆる入部動機らしい入部動機はいくつもありますが、正直なところそれよりも應援部への入部は自分にとって修行という側面の方が大きかったと思います。

 

「日本独自の文化を体験しつつ、社会に出る前に自身の苦手と向き合い、そして何かを四年間やり遂げたという経験を積みたい」。

応援部員としては大変恥ずかしながら、これが私の本当の入部動機でした。同期や先輩方がステージ・応援・交流の少なくともどれかにモチベーションを感じているように見える中で、自分だけはそれらに関心がある「ふり」をしている。一年生の頃はそんな状態にどこか居場所なく感じていたのを覚えています。

 

その上厄介なことに、私は想像以上に不器用でした。褒めて伸ばすアメリカ的教育のおかげで入部時点ですっかり自己肯定感が高い人間に育っておりましたが、どんくさく、おっちょこちょいで、暗記が苦手な性格は幼少期から別に変わっていなかったのです。

「無料で苦手を乗り越えられる良いチャンス」

そう思って入部したは良いものの、ダンス、スポーツのルール、ステージに立つこと、記憶や暗記、スケジュール管理…その他諸々への苦手意識は應援部人生を送る上で想像の数百倍面倒でした。正直毎日が綱渡りで、頑張っても頑張ってもへまばかり。同期だけでなく、先輩、後輩にも迷惑をかけ続けてしまった四年間でした。心の底では愛想を尽かしていたと思いますが、見捨てずに助けて続けてくださった皆様には感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。

 

そんな私ですが、二年生の時に幣部の最高理念に深く感化されて以来、部員で居続ける意味を見出せた気がします。コロナ禍に突入し通常の応援活動が制限される中で、應援部の存在意義や活動について考える機会が増えました。その中で、幣部の最高理念である「一橋大学全体のチアアップ」の達成こそが、私が同期の誰よりも熱意を注いで目指せる活動だと感じるようになりました。

 

体育会も文化系団体も皆同じ一橋の仲間。所属にかかわらず応援し、本当の意味で「一橋大学全体」をチアアップしていきたい!そして、中学生の時から目指してきたこの一橋大学をもっと多くの人に好きになってもらい、一橋生で良かった、一橋にかかわって良かったと感じていただける学校にしたい!気付けばこれが私が部活動を頑張る原動力となっていました。

 

自身がオーケストラ出身で、大学入学後も文化系団体に友人が多い私としては、「体育会以外にも頑張ってる人が沢山いるのに」という歯がゆい思いが強かったのかもしれません。学内外振興という天職のような役職が生まれる前の頃から、この気持ちを部員の皆様とお話ししたり、また文化系団体の皆さんと同じ目線に立たないと相手の気持ちは分からない!と一橋大学・津田塾大学写真部に入部したり(いつもバタバタとしている私とも仲良くしてくれるhit-photoの皆、本当にありがとう)、出来ることを手探りで進めながら二年生を過ごしました。

 

第六十六代体制で学内外振興の役職が出来てから二年間、はじめは補佐として、二年目は学内外振興としてあらゆることに挑ませていただきました。新型コロナウイルスによる制限や他の活動との兼ね合い、自分の要領の悪さもあり、應援部が懸け橋となることで体育会系団体と文化系団体の交流機会を増やす、という夢はあまり実現できなかったのですが、少しずつ夢見た景色を見ることができ、幸せでした。

 

沢山の学生が大学の公式グッズを着用している景色を見ることができたり(新一橋Tシャツコンテストに関わってくださった皆様ありがとうございます)、エイプリルエールや應援部にお任せ企画、一橋祭の模擬店等の企画を通して普段は応援出来ない様々な方に直接応援を届けることができたり、と思い返すと非常に充実した二年間だったと思います。

(吹奏責任者兼学内外振興としては、一橋大学津田塾大学吹奏楽団の皆さんやその他有志の学生の方がTシャツコンテストを通して作成したTシャツを着て一橋祭ステージで演奏してくださったことは、この上なく幸せな出来事でした。)

 

これらは全て私の無茶ぶりに応じてくれた学内外振興チームの皆様、そして應援部のお願いだから、とご協力くださった学内外の皆様の助けがあったからこそ実現出来たことです。皆様本当にありがとうございました。そしてこうして快くご協力くださる方がいらっしゃるのも、学内外振興が役職としてできるずっと前から、歴代の應援部のOBOGの方々が学内外の皆様と素晴らしい関係性を築いてきてくださっているからであると活動する中で強く実感いたしました。そのことに深く感謝しつつ、役職の誕生を通して部員個人としてだけでなく應援部としての取り組みがしやすくなっているこの環境を最大限活用し、最高理念の実現により近付けていけたら本望であります。

 

まとめと言えるかわかりませんが、四年間応援部員をやった感想は、私は一橋大学が大好きで、その一橋大学と一番近くで関わり貢献できる、この應援部という団体に所属することができ大変光栄である、という思いに尽きます。皆様も薄々お気づきかもしれませんが、チアや楽器、合宿や練習、応援やステージといったことに應援部生活の八割についてこのブログで触れるのを完全に失念してしまったのですが(残りの六人がきっと書いてくれることでしょう)、どの活動も私が一橋の応援部員だったからここまで楽しめたのだと思います。自分の苦手克服という入部当初の目標はあまり達成できませんでしたが、大好きな一橋大学を盛り上げるために四年間奮闘し、それを最後までやり遂げられて本当に幸せでした。応援部員松井と関わってくださった全ての皆様、本当に本当にありがとうございました。

 

さて長々とお付き合いくださり皆様ありがとうございました。次は、シーズン中もオフ中も、気付けば一緒に過ごしているチアリーダー長の西間が熱い思いを書いてくれると思うのでお楽しみに(今は西間の入院により暫く離れ離れで寂しいです…早く元気になってね)!

考え方も性格も、同じでは全くないのに何でも相談できる、そんな大切な大切な同期兼親友です。

いつも本当にありがとう!それではよろしく!

 

一橋大学体育会應援部 第六十七代吹奏責任者 兼 学内外振興 兼 広報 松井 優