ありがとう、應援部 第六十七代チアリーダー長 西間 理菜

第六十七代チアリーダー長兼財務を務めております、西間理菜です。

 

つい先日幹部になったばかりだと思っておりましたが、いつのまにかもう引退。この4年間(特に最後の1年間)は、本当にあっという間でした。(濃密すぎて、本当に4年間だったのか?とも思います。)

 

「今年もやろうよ!みんなの読みたいし私も書きたい!!」と広報の松井にお願いした引退ブログ企画ですが、いざ自分の番となると何を書くべきかさっぱり分かりません。

入部から引退に至るまでの感情の変遷(最も引退ブログらしいものでしょうか)、1番の思い出、苦い思い出、自分の考え方を大きく変えた出来事(人生のターニングポイントです。2つあります)や、一生大事にしたいと思った仲間との出会い、周りへの感謝、自分なりに見つけた應援部の存在意義…頭に思い浮かぶトピックは沢山ありました。どれも伝えたい気持ちもあります。

「最後だし。今後誰かに話す機会もないかもしれないし。」そう思う一方で、今ひとつピンと来ませんでした。(もちろん聞いてくださる方がいらっしゃれば、喜んでお話しします!!!)

結局今の自分には、心にあるそのまんまの感情を表現するのが最適だと思いました。拙い文章だと存じますがここに綴ります。ご一読いただければ幸いです。

 


 

まずは、近況報告から。

現在私はとある都立病院に入院しています。12月7日に右膝の手術を受け、今はリハビリをしつつ安静にしています。術後2日間ほどはトイレに行くのも看護師さんに助けてもらわねばならず(1人でベッドから動くことができませんでした)、夜は激痛で寝付けず、手術の影響で発熱と低血圧でくらくらして、心身ともにしんどかったです。一度、目の前が真っ暗になって息が詰まった時、本当に死んでしまうのではないかと思いました。しかし、現在は足の痛みはましになり、車椅子で院内を動けるようになり、じきに松葉杖も使えるようになれば退院も近いとのこと。今体制も残りわずかなので、一刻も早く退院し活動に復帰したいです。

(写真は、一橋祭最終日に同期がプレゼントしてくれた手作りのお守りと、野沢お手製のチアリーダートンと、手術当日の朝に6人で届けにきてくれた花束とハリネズミです。このハリネズミは今も私の右隣に座り癒してくれています…本当に6人には感謝してもしきれません。ありがとう。)

 

そんな私ですが、ちょうど1ヶ月前まではこんな事態になるとは思っていませんでした。
まさか一橋祭ステージ直前に怪我をして、練習責任者として進行の舵をとっていた今体制の集大成の場で踊れず、来たる最終応援にも参加できないとは。しかも、この一橋祭ステージはダンスを続けてきた16年間の最後の晴れ舞台。小さい頃から、よさこい、ヒップホップ、創作ダンス、チア…と様々なものを経験しましたが一貫していた軸が「ダンス」でした。
そのため、今回の怪我はただ「ステージに立てない」という事実に収まるものではなく、自分にとって大事な大事な、正直今までのステージとは比べ物にならないほど思い入れがあった「一橋祭ステージ2022」だからこそ悔しすぎた、という気持ちが大きいです。

未だに活動のことを考えると泣いてしまう日もあるし、もやもやした気持ちは一掃されません。自分の大学生活の全てをかけた應援部、最後まで踊り切りたかったし、全ての活動に参加したかったです。簡単に受け入れることはできません。

 

しかし過去は変えられない今、私ができることは目の前のことに全力で取り組むことであり、どうせ同じ時間を過ごすならば明るくいたいと思い、前を向いて頑張っています。日頃から周りにいてくれる人の温かみやありがたさ、今まで気づけなかった小さな幸せなどを全身で感じ、「これもまたこんな状況だからこそ気づけたことだ」とポジティブに考えています。逆境になんて負けません!!!

 

そしてこの「今まで気づけていなかったこと」のうち、應援部に関することも沢山あります。そのうちの2つを、8割は自分のために、残りの2割は読んでくれている人のために(なればいいなという願望です)、書きます。

 

まず、1つ目。應援部員の持つ力、そしてそれが人に与える影響は、自分たちの想像以上のものだということです。
ありがたいことに、周りの方にこのような温かいお言葉をかけていただく機会は今までに幾度もあったのですが、自分自身が感じたことはあまりありませんでした。しかし、今は自信を持って言えます。「みんなの力はすごいぞ!」と。
お世辞でも何でもありません。ステージで輝くみんなの姿を見てうるうるしていたのも事実なのですが、それよりも日常の何気ない言動や、練習を頑張る姿がすごくエネルギッシュで、愛おしくて、私も頑張ろう、と思わされました。
應援部員の持つエネルギーは、本当にすごいです。現役部員である私が言うのはおかしな話ですが、そのような應援部をより一層誇らしく感じるとともに、個性的で魅力溢れる部員と一緒に活動できることを、改めて嬉しく感じました。

 

2つ目。渉内の持つ絶大なエネルギーを最も近くで感じられる私たちは、とても幸せだということです。
私自身、下級生の頃から応援・渉内のことが本当に大好きでしたが、この期間でより一層それを感じさせられました。それも単に「好き・楽しい」という感情ではなく、もう1段階上の感情に膨んだというイメージでしょうか。
というのも、11月26日・27日に、アメリカンフットボール部・アイスホッケー部の応援と、ラグビー部の試合観戦がありました。3試合とも見事勝利し、こんな幸せな週末はあるのかと感じていたのですが、ちょうどその週は一橋祭後に自分の気持ちが最も落ちてしまっていた時期でした。一橋祭までは責任感やプレッシャーや申し訳なさや純粋に楽しみな気持ちやらで、なんとか保っていた自分の心が、すごく弱ってしまっていたと思います。やり場のない感情に悩まされていた中、待ち遠しにしていたこの2日間。当日は必死に戦っている渉内の姿を、そして勝利という形で彼らが報われる光景をこの目で見ることができて、心の底から感動したし、私も頑張ろうと思わされました。最後まで強くあろう、と思いました。

「応援を届けている渉内に逆に元気をもらえる」とはまさにこのことだと思います。
特等席で渉内の頑張りを目に焼き付け、一緒に戦うことのできる應援部は、本当に恵まれているというか、素敵だな、好きだなと感じました。應援部員的模範解答のようで綺麗事に聞こえてしまいそうですが、本音です。

 

以上の2つのことは、言葉にするとあっさり聞こえますし、当たり前のことだと感じる人もいるかもしれません。しかし私は、自分の置かれた状況と、そこから見える景色が大きく変わったこの1ヶ月の間で、ようやく骨の髄から感じることができました。

 

この4年間は目まぐるしくて、一筋縄ではいかないことも沢山あった一方で、とびっきりの幸せも沢山得られました。

中には忘れたいと思った出来事もあったけど、全ては無駄にはなっていなくて、自分を成長させてくれた財産だと感じています。4年間、楽しかった!!!

 

病室にいると考え事ばかりしてしまうので笑、長くなってしまいました。

ここまで読んでくださった皆さま、本当にありがとうございます。

そして、この4年間関わってくださった皆さま、本当に本当にお世話になりました。
この場を借りて、心より感謝を申し上げます。

 

ありがとう、應援部!

 

次は、この1年間リーダー練習責任者として二人三脚で歩んできた三河にバトンタッチします。今までありがとう。最後までよろしくね!

 

一橋大学体育会應援部 第六十七代チアリーダー長 兼 財務 西間 理菜