野沢紗夏

男子ラクロス部 秋季リーグ第5戦 対武蔵大学戦

9月25日、大井ホッケー競技場サブピッチにて、関東学生ラクロスリーグ秋季リーグ第5戦、対武蔵大学戦が行なわれました。Final4進出を懸けて負けられない試合です。またこの試合はウェルカムマッチとして特別に指定された試合であり、有観客かつ観客の声出し応援が可能な試合となりました。應援部側としても、3年ぶりの応援が声出し可能となり、下級生にとっては初めての男子ラクロス部応援となりました。試合の数日前には男子ラクロス部側とのチャント練習も行い、両団体応援に向けて準備万端な状態で臨みます。

 

試合開始前、久しぶりの有観客・声出し可能試合にスタンド席にいる観客からも気概が伝わってきます。スタンドにいる男子ラクロス部部員は初めての応援の中でも大声でチャントを歌い、残りの観客の皆さまはメガホンやチアスティックを大きく叩き一緒に応援をしてくださいました。この雰囲気がフィールドにいる部員に伝わったのか、試合開始前の選手入場・紹介からも選手が勢いに乗っている様子が伺えます。

 

第1クォーター、最初のFOで4年重松が勝ち、一橋大学がボールを獲得します。序盤から流れは一橋大学でした。最初から4年文や4年三日市が落ち着いてボールを回し、武蔵大学との差を見せつけていきます。ですが3年野村が放ったシュートを取られ、ブレイクの状態でそのまま得点を入れられてしまいます。その後も武蔵大学にFOでボールを取られてしまいますが、4年曽我と4年濱田の連携からファウルを取ります。その中、一橋大学側が1人選手が多い時間もありますが得点に結びつけることができません。ですが4年川崎や4年小野がシュートを狙い、ショット数で武蔵大学を圧倒します。そのままフェイクで上手く相手ディフェンスをかわした4年三日市がシュートを決め、1−1に追いつきます。相手オフェンスにも力が入りますが、2年吉田のナイスディフェンスとゴーリー4年豊島のナイスセーブで見事食い止めます。そこから3年服部がロングシュートを決め、2−1とリードします。ディフェンスでも4年豊島がナイスセーブを連発、4年豊島が獲ったボールが4年武井に渡り、走りで差をつけクリアを成功させます。このまま第1クォーターが終了です。久しぶりの試合でリードし、観客席も沸いたまま次のクォーターへと移ります。

 

第2クォーター、4年重松によるFO、そして4年三日市の粘り強さでボールを獲得します。ここで4年関口、シュートを狙うも惜しくも相手ゴーリーに止められてしまいます。ディフェンスの時間が続きますが、4年石川のプレッシャーに、4年金の体格を活かしたプレーでオフェンスへと移っていきます。ここでさらにリードを広げたいところですが、武蔵大学も何度もシュートを打ち、2−2と追いつかれてしまいます。ですが4年重松がFOで勝ち、4年小野が惜しいシュートを放つと、應援部・観客席側も更なる得点の予感に終始盛り上がります。ここでゴール裏でボールを持っていた4年川崎が一瞬の隙をつくプレーでゴール上を通してボールをパス、それを受け取った3年野村が見事にゴールを決めます。3−2とまたリードです。この後、ファウルを取られてしまいマンダウンの状況になるも、4年内田の見事なディフェンスで失点することなく、そのまま第2クォーターが終了します。

 

第3クォーター、開始早々点を決められてしまい、3−3と同点に追いつかれてしまいます。オフェンスは積極的にボールを回しますが、追加点に繋げることはできません。ですが、4年永野や2年吉田による押しの強いディフェンスで武蔵大学の追加点も許しません。両者譲りませんが、4年豊島のナイスセーブから、4年内田、4年武井そして4年川崎の連携でゴール前まで攻め、見事得点を決めます。4−3とリードし、そのまま第3クォーターの終了です。クォーター終了ギリギリで決まった追加点に、観客席の熱気は最高な状態で第4クォーターに臨みます。

 

第4クォーターは開始早々、今度は4年重松の華麗なFOから4年小野にボールが渡り、更なる追加点を決めます。開始90秒の時点で5−3とリードを広げます。ですが直後、真正面から得点を決められてしまい5−4とリードを縮められてしまいます。ですがまだ開始直後、更なる得点に期待が膨らむ観客席はチャントの声量から盛り上がっていきます。ここで4年関口の活躍により得点を追加、6−4とまたリードを広げます。さらにディフェンス後、ゴーリー4年豊島からボールを受け取った4年小野がそのまま1人でゴール前まで攻め込み、シュートを決めます。7−4とさらにリードを広げ、応援の熱は最高潮へと達します。この後2点を取られてしまい、試合終了直前マンダウンになってしまうものの、見事全員で守りきり、7−6と一橋大学の勝利で試合が終了します。

 

試合終了後、観客席前まで来た選手とともに”We are SERPENTS”を歌うことができ、観客席と選手の一体感を感じることができました。初めて男子ラクロス部応援を行なった部員にとっても記憶に残る応援になったかと思います。また男子ラクロス部の4年生にとっては1年生以来、下級生にとっては初めて応援があり、個人の応援歌を歌われる応援となりましたが、試合後選手一人一人が嬉しそうに語ってくれたことが應援部員の私にとっても何よりも嬉しいことでした。

 

途中何度も追いつかれ、両者譲らない試合となりましたが、終始一橋大学側の選手の圧倒的、かつ堂々としたプレーで武蔵大学を押していき、強さを見せつけました。本日はFinal4進出をかけた最終戦、対獨協大学戦が行なわれます。無観客開催であるため現地で応援を行うことは叶いませんが、この試合の会場の雰囲気・応援を忘れず、選手の皆さんにはFinal4進出を捥ぎとってきてほしいと思います。

 

一橋大学体育会應援部 第六十七代渉内 野沢紗夏