河野稜太朗

硬式野球部 秋季リーグ第7週第2戦 対学習院大学戦

 

10月28日に小野路球場にて東都大学野球3部秋季リーグ、対学習院大学戦(2回戦)が実施されました。一橋大学体育会硬式野球部にとっては本年度最後のリーグ戦、4年生選手にとっては最後の公式戦でした。

 

 

 

1回の表、先攻は一橋。先頭バッター阿佐美が振り逃げで出塁します。2番本田啓が三振するも阿佐美の盗塁が成功。1死二塁と早速チャンスが訪れます。続くバッターが打ち取られるも、4番白根が四球を選び2死一・二塁。手に汗を握りましたが、学習院のピッチャーの好投により5番綾野が三振。走者2人を残して攻守交代となりました。続く守備では、藤本・白根のバッテリーのプレーが輝きました。先頭打者を歩かせてしまうものの、藤本は続く2者を連続三振、白根は盗塁を試みた走者を華麗な送球で刺し、三者凡退に仕留めます。

 

2回、一橋も学習院も堅い守備を競い、両者無得点で回を終えます。

 

3回の表、一橋は先頭2者が三振するも、2番本田啓がセンター前に打球を返し、本試合の初ヒットを繰り出します。続くバッターは打ち取られ無得点で終わるも、一橋優勢の風が吹き始めます。裏の守備でも、投手藤本の活躍により、学習院打線を2三振と内野フライに抑えます。いい流れです。

 

4回の表。試合が動きました。先頭打者が三振に倒れるも、5番綾野がレフト前ヒット、続く6番持丸がライトへの二塁打を放ち、一気に一死二・三塁とチャンスを作ります。応援席は得点を願う闘志で熱気に包まれていました。そして、学習院のエラーによって出塁し、ついに1点を先制しました。さらに8番山本センターへの適時打を放ち、1点追加です。その後併殺を喫するものの、この回2得点でゲームをリードします。しかし、対する学習院も黙ってみてはおりません。無死一・二塁でマウンドに上がった一橋の大田、四球で満塁を背負ったところで、タイムリーヒットを打たれてしまいます。学習院は2点を獲得し、同点となってしまいます。さらにその後、ワイルドピッチにより逆転されてしまいます。ここで冷静さを失わなかった大田、その後は落ちついて打者を抑えます。キャッチャー白根の鋭い送球で盗塁を試みる走者も刺し、最後は三振に抑えます。

 

5回表、学習院の堅い守備により打者3人で攻撃を終えます。5回裏、大田に代わってピッチャーは4年の伊地知です。ここで2点の追加を得点を許してしまうものの、伸びのある投球での三振が印象的でした。一死二塁となったところで4年の佐藤が痛む肘を抱えながら最後のマウンドに上がります。外野フライで2死とするも、右中間にヒットを打たれてしまいます。しかし、ここで鋭いホームへの返球が走者を刺し攻守交代。バックが佐藤を援護します。試合は2対5と3点ビハインドです。

 

6回。攻撃もなかなか出塁できず、三者凡退に終わります。守備では2本のヒットを許すも抑え、両者無得点です。

 

7回表、先頭の酒井のヒットを皮切りに、代打井上の右中間へのヒット、五井の送りバントにより一死二・三塁とチャンスが訪れます。そしてここで相手のワイルドピッチを逃さずしっかりとランナーは進塁、得点です。その後満塁のチャンスを迎えるも、堅い守備により併殺を喫して攻守交代です。逆転への光はまだ全く途絶えていませんでした。7回の裏、佐藤のピッチングが光ります。連続三振を見せ、三者凡退です。

 

8回表、4年の本田貴が代打で出場するも、三者凡退に抑えられてしまいます。裏の守備では4年の青田が守備交代で出場。出塁を許すもナイン全員で守ります。無失点で抑え、最後の攻撃に向かいます。

 

9回表、2点のビハインドを追い、我々の応援も最高潮です。相手は8回を投げた投手が降板し、抑えの投手が登場します。逆転への想いが高まるも、相手の好投により三者で攻撃を終え、ゲームセット。一橋大学は3対5で学習院大学に敗れてしまいました。

 

 

4年生にとっては最後の公式戦。プレーのところどころに勝利への執念を見せ、我々應援部員が奮い立たせられることも数多くありました。弊部一同も最後まで勝利を信じ応援してまいりましたが、最後の一押しを選手に届けられなかったことは残念でした。

 

試合は悔しい結果ではありましたが、試合終了後の4年生選手や我々応援部の4年にはどことなく晴れやかな面持ちが見えたように感じます。硬式野球部の同期たち、4年間本当にお疲れ様でした。ここでの悔しい思いをバネに、後輩たちが強く、大きく成長することを信じています。

 

 

一橋大学体育会應援部 第六十六代リーダー長 河野稜太朗