浅野真由

アメリカンフットボール部 秋季リーグ最終戦 対拓殖大学戦

12月19日、アメリカンフットボール部関東大学2部Bブロック秋季リーグ戦順位決定戦、VS拓殖大学戦がアミノバイタルフィールドにて行われました。今回の試合はCRIMSONにとって今シーズン最後、そして我々の同期である4年生にとっての最後の試合となりました。それもあり、チームのアップの時間からCRIMSONはいつも以上に熱狂の空気に包まれていました。

 

加えて、この試合は我々應援部にとっても、最後の試合応援でありました。そのため、勝たせないわけにはいかない、悔いを残すわけにはいかない、と一層意気込んでおりました。この秋シーズン、なかなか試合応援に赴くことが難しい中でも応援させてくれたCRIMSONへの感謝の気持ち、この新型コロナウイルスの中でもチームを熱狂させて引っ張ってきた4年生の同期へのこみあげる想いを全て応援に乗せて届けたいと思って私自身応援に臨みました。

 

試合前セレモニーで一層団結力を高め、CRIMSONのキックオフから試合開始です。

 

第1クオーター。まずは、敵陣28ヤードからCRIMSONのディフェンスです。14番直江選手、6番加藤選手、8番竹原選手のタックルで相手の前進を抑えますが、3rdダウンで1stダウン獲得を許してしまいます。その後も相手のパスが通り、引き続き1stダウンの獲得を許し、自陣48ヤードから相手の1stダウンスタートです。70番小川選手、14番直江選手のタックルで相手のオフェンスを止めますが、3rdダウンで再び1stダウンを獲得されてしまいます。その後も、40番安藤選手、32番伊藤丈瑠選手、8番竹原選手のタックルなどの好ディフェンスが続きますが、残り5:12で、相手にタッチダウンを決められ先制点を取られてしまいます。相手のキックは失敗で0-6。相手のキックオフから試合再開、CRIMSONのオフェンスです。3rdダウンで4番中塚選手へのパスが通らず、6ヤードを残して4thダウンはパント。敵陣の5ヤードまで押し込んで攻守交替。途中52番松本選手、57番山田選手、40番安藤選手の好ディフェンスも見られますが、変わらず0-6で第1クオーター終了、第2クオーター突入です。なんとしてでも逆転できるよう、応援でCRIMSONを後押ししたいところです。

 

敵陣43ヤードから、相手の3rdダウンのオフェンスで第2クオーター開始。残り11:45、相手の長いパスが通りいきなりタッチダウンを決められてしまいます。相手のキックはまたもや失敗で0-12。CRIMSONはオフェンスに移り変わりますが、展開する間もなく4thダウンのパントを迎え、攻守交替。自陣46ヤードからCRIMSONのディフェンスです。途中57番山田選手の好ディフェンスが見られますが、1stダウンの獲得を許しゴールラインの傍まで攻め込まれてしまいます。14番直江選手のタックル、70番小川選手の好ディフェンスで押し戻し、8ヤードを残しての4thダウンはフィールドキック。キック成功で3点獲得され、残り4:33で0-15です。相手のキックオフで試合再開。いきなり11番伊藤大悟選手のリターンタッチダウンが見事成功!!試合の流れを大きく変える見事のプレーでありました、本当に素晴らしい!その後の7番亀田選手のキックも決まり、残り4:15、1本返して7-15です。CRIMSONのキックオフから試合再開。33番前田陽人選手がキックオフを抑え、敵陣ゴール前6ヤード地点で、CRIMSONに攻撃権が移ります!残り4:03、またもや33番前田陽人選手が大活躍、相手のディフェンスを切り抜け見事なタッチダウンを決めて6点獲得です!続いてトライフォーポイント。なんとプレーを選択。5番池上選手のタッチダウンが決まり2点獲得。ここで15-15と同点に追いつきます。プレッシャーの中でも果敢に攻めるCRIMSON、本当に格好良いです!攻守交替でCRIMSONのディフェンス。40番安藤選手の安定のタックル、52番松本選手の好ディフェンスで、4thダウンはパントで攻守交替。CRIMSONに攻撃権が移ります。5番池上選手から33番前田選手へのパスが通り1stダウン獲得。その後も、1番五十嵐選手から20番田中選手へのパスが成功し1stダウン獲得、1番五十嵐選手のランにより1stダウン獲得と、着々と攻めてゆきます。そして、33番前田陽人選手がナイスキャッチ!またもやそのままタッチダウン!「さすが」の一言に尽きます! 7番亀田選手のキックも決まり、22-15と大逆転!!攻守交替しますが、相手のオフェンスのミスが目立ち、残り0:05で再び攻守交替。そして、前半終了。完全に流れがCRIMSONに来ています。應援部もハーフタイムショーで勢いづけ、後半にしっかりとつなげていきたいところです!

続く第3クオーター。CRIMSONのオフェンスからスタートです。33番前田陽人選手への好プレーで1stダウン獲得。4番中塚選手のリバース、33番前田選手のダイブで再び1stダウンを獲得。4年オフェンスが意地を見せました!後半も果敢に攻めてゆきます。4thダウンで5番池上選手のギャンブル成功で、再び1stダウン獲得。後半1度目のドライブがまだ続いています!その後も5番池上選手の活躍で、1stダウン獲得。そして、そのまま1番五十嵐選手のタッチダウンが成功!7番亀田選手のキックも決まり、29-15とリードを広げます!攻守交替で、CRIMSONのディフェンス。17番天野選手、40番安藤選手、57番山田選手の力強い守りを見せたところで、第3クオーター終了。

 

引き続きCRIMSONのディフェンスで第4クオーターがスタート。相手のランを8番竹原選手や40番安藤選手が見事に防ぎ、得点を防ぎ、攻守交替。CRIMSONはオフェンスに切り替わるも、相手のディフェンスに止められてしまい、5ヤード残して迎えた4thダウンはパントで攻守交替。続くCRIMSONのディフェンス、14番直江選手のタックルで相手選手をブロックし、そのままこぼれ球を57番山田選手がキャッチし、再び攻守交替。CRIMSONの勝利を確実なものにしたとも言えるビッグプレーでした!敵陣35ヤードからCRIMSONのオフェンス。33番前田陽人選手、20番田中選手、11番伊藤大悟選手の好プレーで順調に攻めるも、1stダウン獲得ならず。攻守交替で、CRIMSONのディフェンスに移り変わります。しかし、なんと6番加藤選手のインターセプトが見事大成功!CRIMSONに攻撃権が移り変わります。時間を上手く使い、ここで試合終了。

 

結果は29-15と一橋大学CRIMSONの逆転大勝利。そしてこれを以って、CRIMSON・應援部ともに4年生は引退となります。

 

今年のCRIMSONは本当に強く逞しく、私がこの4年間見てきた中で、間違いなくオフェンス・ディフェンスともに過去最強でありました。今年1年はコロナウイルスという制約の中で、進みたくても進めない時期もあったかと思います。しかしそんな中でもここまでの熱狂を体現したCRIMSONは本当に素晴らしく、そんなチームを導いた4年同期の皆を誇りに思います。

 

應援部が試合に応援に伺えたのは3回だけではありましたが、その3回の試合の中でも、毎試合ごとにCRIMSONは進化していました。それは、隊形の組み方、パスキャッチの正確さ、ディフェンスの反応の速さなどあらゆる面から感じられ、アメリカンフットボールを実際にやったことのない私にもわかるほどでありました。だからこそ、我々應援部も毎回目に見えるほど進化して応援に臨みたいと思いました。そこで私はチアリーダー長として、声量や体力の面で個々人が鍛錬することはもちろん、スタンツの技のレベルを毎試合ごとに上げて臨むことで、CRIMSONを応援するにふさわしい應援部でありたいと思いました。

 

3回の試合を通し、應援部が本当にCRIMSONの勝利に貢献できたかはわかりません。まだまだ我々には克服すべき課題がありレベルアップしなければならないと部員誰もが感じていることかと思います。ですが、我々のCRIMSONを勝たせたいという想いだけは、CRIMSON部員の皆にしっかりと届いていると思います。そしてその想いがあれば、應援部はこれからもっともっと強くなれる、勝利に導ける存在になれる、そう思って今後の應援部に期待します。

 

最後に、こんなにも熱狂させてくれたCRIMSONの皆、本当にありがとう。4年間応援させてくれて本当にありがとう。

 

一橋大学体育会應援部 第六十六代チアリーダー長 浅野真由