野沢紗夏

アメリカンフットボール部 秋季リーグ第3戦 対東京工業大学戦

11月5日、アミノバイタルフィールドにて、関東学生アメリカンフットボール2部秋季リーグBブロック、対東京工業大学戦が行われました。両校ともに、一次リーグ2勝で迎えた第3節。昇格戦進出に向けて負けられない戦いとなり、應援部としても大学にてホームカミングデーのデモンストレーションを行なって集客し、何がなんでも勝ちたいという想いで臨みました。

 

第1クウォーター、一橋大学はレシーブを選択し、一橋大学のオフェンスで試合が開始します。東京工業大学側のキックで始まり、4年LBの早川がリターンします。続いて同じく早川が、4年QB池上からのパスを見事キャッチして大幅にヤードをゲインし、一気にゲームを進めます。ですが続くfirst down, second downでは東京工業大学のディフェンス陣に抑えられてしまいあまり進むことができません。13ヤードを残したままfourth downを迎えパントにより攻守交代します。これまでのゲームとは異なり、相手も2勝しているチームであるからこその強さを感じつつも、一橋大学の勝利を信じ応援に一層熱が入ります。今度は東京工業大学のオフェンス。中央を突くランプレーやQBによるランプレーで着々とfirst downを獲得されますが、2年DL矢田部や4年LB竹原をはじめ、ディフェンス勢の活躍で相手のプレーを食い止めていきます。ですが東京工業大学側のランプレーメインの攻撃でエンドゾーンへと一気に近づかれてしまいます。タッチダウンを防ぐため、ディフェンス陣も決死のタックルで抑えていきますが、自陣 7ヤード地点でのfourth downでフィールドゴールを決められてしまい、0ー3となります。ですがすぐに流れは一橋大学のものになります。直後の相手のキックオフにて、2年WR木村が70ヤード超えのビッグリターンを果たし、敵陣16ヤード時点から一橋大学のオフェンスが始まります。フィールドゴールを決められた後のビッグリターンに観客席・應援部も興奮がおさまりません。そのまま4年RB藤本が中央へのランプレーを成功させ、first downを獲得します。4年QB池上も4ヤード進め、敵陣1ヤード地点まで近づきタッチダウン目前まで迫ります。このままタッチダウンを獲得したいところ。そのまま、4年RB藤本がボールを持ったと見せかけ、4年QBの池上がボールを持ったまま突っ込み見事タッチダウン成功。そのままトライフォーポイントも決め、7ー3と逆転します。先制点を取られてしまいましたが、一気にタッチダウン成功まで辿り着き、応援席の熱は冷めません。一橋大学のキックオフから試合再開、東京工業大学側のオフェンスで第1クウォーターが終了します。

 

迎えた第2クウォーター、序盤から東京工業大学はタッチダウンの獲得を目指し、果敢に攻め込んできます。ですが、一橋大学もディフェンス陣のタックルで相手のペースを乱していきます。さらに相手のフェイクプレーに惑わされることなく、2年DL佐藤がQBサックによって相手選手を止めていきます。このQBサックで一気に10ヤード押し戻します。この後東京工業大学がエンドゾーンに向けて進むものの、fourth downにてギャンブルと見せかけてパントを選択、一橋大学のオフェンスに切り替わります。ですが東京工業大学のパントにより、自陣1ヤード地点からの攻撃開始と、攻撃と同時に一瞬の隙で相手にタッチダウンを獲得されかねない状況に緊張が走ります。このまま前に進めないままfourth downでパントを選択し、再度攻守が切り替わります。ランプレーやパスプレーで東京工業大学は攻めの姿勢を見せますが、一橋大学側も主将山﨑のタックルで押し戻すなど、両者譲りません。ですがその後、パスによるビックプレー、そしてランプレーでタッチダウンを獲得されてしまいます。トライフォーポイントも決められ、7ー10と再度3点ビハインドとなってしまいます。再度追う展開となりましたが、應援部側も更なるタッチダウンを後押しできるよう応援に力が入ります。迎えた一橋大学のオフェンスでは2年WR木村のランプレーや、4年QB池上の相手ディフェンスを何人も交わしながらのスクランブルでfirst down を獲得していきます。fourth down で残り7ヤードという状況の中でも2年RB中西が見事パスをキャッチしギャンブル成功など、粘り強さを見せつけます。反則が続くなど20ヤード押し戻される場面もありつつも、4年LB早川が15ヤード獲得するなど、どのような状況でも強さが伺えます。最終的には17ヤードを残して迎えたfourth downにて、1年WR寺島が敵陣35ヤード時点からのフィールドゴールを決め、10ー10と同点に追いつきそのまま第2クウォーターが終了します。

 

第3クウォーター、一橋大学のディフェンスから試合開始。キックオフ後、東京工業大学に大幅にリターンされますが反則もあり、反則地点から10ヤード押し戻され、敵陣15ヤード地点から試合が再開します。first downを獲得されつつも、ディフェンス勢も食らいついていきます。そのままの勢いで相手を押し戻し、fourth downに追い詰め、パントにより攻守交代。50ヤード地点から攻撃が始まります。ですが、ここで東京工業大学にパスをキャッチされてしまい、インターセプトにより再度攻守交代。悔しさが残りますが、再びディフェンスで相手を圧倒できるように応援していきます。東京工業大学はランプレーで一気に進むだけでなく、ハドルなしで次の攻撃に進むなど、連続した攻撃に徐々に自陣のエンドゾーンに近づかれます。その中でも4年DL山田が中央を突くランプレーを狙う相手選手を真正面から止めるなど、即座に対応していきます。しっかりと相手にプレッシャーをかけていき、fourth downに追い込みます。相手はフィールドゴールを狙うもわずかにゴールがずれ、フィールドゴール失敗により10ー10と同点のままです。得点は入らなかったため、そのままの地点で一橋大学の攻撃が始まります。中々ランプレーが成功せず前に進むことができませんが、1年寺島が見事パスをキャッチし、ここでfirst downを獲得します。1年生の活躍に頼もしさを感じます。再度ロングパスによるプレーを狙いますが、相手選手にパスをキャッチされてしまい、インターセプトにより攻守交代です。両チーム追加得点がないまま、第3クウォーターは終わりを迎えます。

 

第4クウォーター、開始早々エンドゾーンにてパスプレー成功、タッチダウンを獲得されてしまいます。トライフォーポイントも決まり、10ー17と点差が広がります。ここは追いつきたいところ、2年WR木村のパスプレーや、4年WR菅井がパスキャッチからのディフェンスを交わすランにより、相手の陣地へと入り込んでいきます。ですがファンブルにより東京工業大学がボールをリカバー、再度攻守交代になってしまいます。東京工業大学に追いつくためには攻守交代をしたいところ。ディフェンス勢も必死に食い止めていきます。QBサックなどでfourth downまで追い詰め、ここでパスが失敗したことにより再度攻撃権が一橋大学へと移ります。果敢に攻め込む一橋大学、4年QB池上によるランプレーや、4年WR菅井のパスによるビッグゲイン、4年RB藤本によるパスキャッチでテンポ良くfirst down を獲得していきます。ですが相手ディフェンスも粘り強い守備で守っていき、中々first downを獲得できなくなっていきます。10ヤード残したまま、fourth downでパントを選択、陣地を前進させて攻撃権は東京工業大学に移ります。一方、東京工業大学もランプレーで一気に進むも、その後は中々first downを獲得できず、すぐさまパントにより攻撃権は一橋大学に移ります。再度訪れた攻撃権、ここでこそタッチダウンを成功させたいところです。4年WR菅井や2年WR木村の活躍により、パスでfirst down を一気に獲得していきます。WRの活躍に、観客席からも歓声があがります。そのまま4年WR菅井がパスキャッチ後、30ヤードほどのランプレーによりタッチダウン獲得。一気に掴んだタッチダウンに、サイドラインにいる選手勢は大盛り上がり、観客は皆立ち上がり喜びを共有していたことがとても記憶に残っています。私たち應援部も喜びが込み上げます。トライフォーポイントも見事決め、残り2分のところで17ー17と同点に追いつきます。続いては東京工業大学側のオフェンス。なんとか食い止めたいところ。一橋大学のディフェンスと東京工業大学のオフェンスがぶつかり合いますが、徐々にエンドゾーンへと近づかれます。残り時間わずか、自陣のエンドゾーン手前、東京工業大学は追加点を目指し、一橋大学はそれを阻止すべく戦います。迎えたfourth down、両校チームタイムアウトを何度も使いますが、最終的にはフィールドゴールを決められてしまい17ー20となってしまいます。残された時間はわずか数秒、一橋大学はキックオフ後何度もパスを繋ぎ追加点を狙うものの、追加得点には繋がらず、17ー20と一橋大学の敗北で試合終了です。

 

大事な一戦で勝利をあと一歩のところで後押しできず、應援部側としても悔しさが残りました。ですが、二次リーグの残り2戦で勝利すれば昇格戦進出の可能性は大いに残っています。残りの2戦、必ず勝利できるよう應援部側も全力で応援してまいります。

 

最後に、この試合ではホームカミングデーということもあり、保護者の皆さまをはじめとし、OBOGの皆さま、ご友人、交換留学生の皆さまなど、多くの観客に恵まれた一戦となりました。今体制のアメリカンフットボール部に残されている試合は少なくとも2試合。昇格戦進出に向けて、今後ともご一緒に応援のほどよろしくお願い申し上げます。

 

一橋大学体育会應援部 第六十七代渉内 野沢紗夏