鵜田祥子

硬式野球部 春季リーグ第5節第2戦 対成蹊大学戦

6月4日土曜日、一橋大学グラウンドにて東都大学野球連盟春季3部リーグ対成蹊大学戦が行われました。

既に1敗しているという状況で迎えたこの試合、一橋大学にとっても成蹊大学にとっても、3部残留のかかった大事な試合となりました。應援部にとっても、雨で中止となってしまった1年生の初応援以来はじめての応援で、大事な試合でした。

 

1回表、一橋大学の攻撃です。三家本さんがデッドボールにより、臨時の代走として神谷が出塁しました。その後、神谷が盗塁に成功。続く山本もフォアボールで出塁しました。しかしその後、持丸さん、五井さん、尾実と連続でアウトを取られてしまい、3アウト交代となります。1回裏はファーストゴロ、ショートゴロで2アウトの後、フォアボールで出塁されるもののキャッチャー前田が盗塁を阻止し3アウト交代となりました。

 

2回表、本吉さんがデッドボールにより、臨時の尾実が代走。その後バッターボックスに立ったのは1年生である指名打者、泉川です。ショートゴロにより一塁ランナーがアウトとなってしまいました。その後の前田、神谷も三振で、3アウト交代です。2回裏、レフトへのヒットを打たれ、1塁への進塁を許します。しかしその後は空振り三振、さらにダブルプレーにより、3アウト交代です。

 

3回表、三家本さん、山本のヒットにより、ノーアウト1、2塁の状況になります。ここで続く持丸さんによるファーストゴロの間に、ランナーが生還し、見事先制点を獲得します。その後は五井さん、尾実と続いてアウトを取られ3アウト交代となりましたが、この回で応援も一気に盛り上がりました。3回裏、フライをキャッチし1アウト。その後ヒットを打たれるものの連続でフライをキャッチし、3アウト交代です。

 

4回表、三者凡退で抑えられてしまい、交代です。4回裏、一人目は空振り三振でアウトを取るも、その後エラーやヒットにより出塁を許し、1アウト満塁のピンチとなります。ここで2点取られてしまい、逆転されてしまいます。

 

5回表、三家本さんがフォアボール、山本がヒットにより出塁し、2アウト2、3塁の状況が訪れます。しかしその後はサードゴロを取られてしまい、交代となります。5回裏はフライ、三振により2アウトをとります。続いてフォアボールで出塁を許すものの、ライトへのファウルフライにより3アウト交代です。

 

6回、攻撃は三者凡退で抑えられてしまいます。6回裏、ここで相手に得点を許してしまい、1-4と点差が開いてしまいます。また、ここでピッチャーが藤本さんから1年生の齋藤へ移ります。点差は開いてしまいましたが、絶対に逆転しよう、と応援もさらに力が入りました。

 

7回表、この回でも2アウトランナー1、3塁と得点のチャンスがありましたが、なかなか得点につなげることはできません。7回裏、右中間にツーベースヒットを打たれ、ピッチャーが齋藤から大田さんへ交代します。そしてこの回でさらに1点を追加され、点差は1-5と広がります。

 

8回表、そろそろ点差を詰めたいところ、フォアボール、パスボール、相手のエラーによりノーアウト1、3塁の状況が訪れます。そこで泉川のファーストゴロの間に、3塁ランナーが生還し、1点を獲得します。ここで、点差は2-5の3点差となります。8回裏では見事三者凡退に抑え、勢いに乗り始めます。

 

9回表、ここで3点は取らなくては負けてしまう、という状況でした。この回、一橋大学は劇的な展開をみせます。ピンチヒッターとしてバッターボックスに立ったのは、藤田さんです。相手のエラーにより進塁します。その後の三家本さんはフライでアウトを取られてしまうものの、続く山本もエラーにより出塁。さらにパスボールにより、1アウト2、3塁の状況が訪れます。ここでバッターボックスに立ったのは持丸さん。セカンドのエラーにより、見事3塁ランナーが生還し、3ー5となります。続く五井さんはサードゴロでアウトを取られてしまい、2アウト2、3塁の状況で、ピンチヒッターとして畠山さんが交代しました。ここで1塁線へのタイムリースリーベースにより、ランナーが2名生還し、なんと、5ー5の同点に追いつくことができました。その後はアウトを取られてしまいさらに得点を重ねることはできませんでしたが、9回という状況で3点を獲得し同点に追いつくことができ、應援部員も我を忘れて全員喜びました。私自身もとても嬉しかったです。9回裏、ここで抑えれば延長戦となります。代走、代打として交代していた本田さんと畠山さんも守備に加わります。守備でも一橋大学の勢いはとまりませんでした。二者連続でアウトを取り、フォアボールで出塁されてしまうもセンターフライを取り、すぐに3アウト交代となりました。

 

流れは完全に一橋大学にきている、という状況で迎えた10回表。タイブレークのため、延長戦はノーアウト1、2塁の状況で始まります。1年生の泉川がショートのエラーにより出塁、ノーアウト満塁となります。続く2年生前田がライトオーバーのタイムリーツーベースヒットを放ち、2点獲得、7ー5となります。その後得点をさらに重ねることはできませんでしたが、ここで2点を獲得することができました。10回裏。新型コロナウイルス感染症の関係で守備回は応援をすることができないため、応援を届けたいのに思いを伝えられず、本当にもどかしい気持ちでいっぱいでした。レフト前ヒットを打たれ、1アウト満塁のピンチで1点取られてしまいます。しかしその後見事空振り三振、レフトフライにより相手の追加点を1点に抑え、延長戦の結果、一橋大学は7-6で勝利を収めました。

 

これで成蹊大学とは1勝1敗、勝ち点獲得にむけて次の試合へと繋げることができました。相手校にとっても一橋大学にとっても絶対に負けられない試合であり、かなり白熱した試合となりました。勝利が決まった瞬間は本当に嬉しくて、今でもその興奮は忘れられません。

この翌日の試合をもって、一橋大学は春季3部リーグを4位で終えることとなりました。改めて、応援が楽しい、自分は応援が好きだと思いました。それを初応援であった1年生にも感じてもらえていたら嬉しいです。これからも、硬式野球部の勝利に貢献できるよう、全力を尽くしていきたいと思います。

 

一橋大学体育会應援部 三年 鵜田祥子