全部、最後。 第六十六代チアリーダー長 浅野 真由

皆さん、こんにちは。

本年度チアリーダー長兼振橋会渉外を務めます、浅野真由です。

 

いよいよ、應援部人生も残り3日となりました。

「早く引退したい」と思うことも沢山ありましたが、私の大学生活の全てだった應援部からいざ離れるとなると、やはり寂しいものですね。

 

2018年4月13日、私の体育会應援部人生は始まりました。

私はこの代の入部第一号。入部する際に迷いはほぼありませんでした。

私は中高時代に、ダンス部に所属し、また体育祭の応援団長を務めておりました。

そんな私にとって一橋大学体育会應援部というのは、ダンスも踊れて応援もできる絶好の環境でありました。

 

期待に胸を膨らませて入部を決意した應援部でしたが、そこでの活動は正直想像の何倍も厳しく過酷でした。

練習に行きたくない、1年生の頃は毎日のようにそう思っていましたが、それでも応援やステージが嫌だと思ったことは一度もありませんでした。試合で頑張る選手を応援できるのがただただ嬉しくて、ステージで多くの人の前で踊れるのがただただ楽しくて。

だからこそ、試合では勝ちへの貢献度を高められるような重要な役割を任せてもらい応援を引っ張る存在になりたい、ステージではとにかく目立つ役割を任せてもらいたい、そのような想いを強く持ってきました。そのために自分ができること、それはただ鍛錬することしかありませんでした。きつい練習でもっと頑張らなくてはいけないとわかっているのに頑張りきれなくて自分を嫌いになることも、頑張り方がわからなくなることさえもありましたが、とにかく私は「練習」という場に本気でぶつかってきました。

そこで最後の1年は、部員一人ひとりを、応援で誰よりも周囲を引っ張り誰よりもステージで輝く、そんな「最強の應援部員」にするため、そのために一番必要だと思ってきた「練習」をとりまとめたいと思い、応援や日々の練習を統率するチアリーダー長になりました。

それなのに、今年の春夏は新型コロナウイルスの影響でなかなか応援に行くことができず、やりきれない気持ちでいっぱいでした。後輩の練習に対するモチベーションも、自分のモチベーションさえもどのように保てば良いのかわからなくなることもありました。しかし、いつか応援に行けることを信じて、その日のためにとにかく練習し続けました。

秋、一部の体育会団体ではございましたが、やっと応援に行けるようになり、約2年ぶりに應援部に「応援シーズン」というものが本格的にやってきました。体育会の勝ちに貢献できたと実感できた試合、自分たちの力不足で勝たせられなかった試合、勝ったけど自分たちの応援は役に立てなかった試合…色々な試合がありました。10月末の準硬式野球部の試合で、自分がチアチーフという応援における重要な役割を務めた10回の延長戦で負け、罪悪感と不甲斐なさで選手にも部員にも申し訳なく、自分が嫌いになることもありました。

しかし、共通して感じたこと、それはとにかく応援は最高で私は応援が大好きだということでした。応援に行ける日を夢見て頑張って来られて良かった。本当に心から応援に行けたことを嬉しく思います。

 

 

気付いたらとりとめもなく語ってしまっていましたが、まだまだ直近の活動についても語らせてください。

今月17日、我々の引退ステージ「マーキュリーの下に『響け、我が無二の想い』」を開催いたしました。

当日は、OBOGの方々、体育会の仲間、他大学応援団の仲間、旧友、保護者など多くの皆様が駆け付けてくださいました。

こんなに大きなホールで、約400名ものこんなに多くのお客様を前にして踊り叫ぶことができ、本当に夢のような時間でした。

ステージを終えて感じたことはただ一つ、それは「やりきった!」ということ。全く悔いはない。

この1年間を部員全員で乗り越えた証を、そして自分がこの4年間應援部員として走り続けてきた証を、このステージで示すことができました。

ステージを終えて、後輩たちの達成感に満ち溢れた顔が忘れられません。本当に部員全員良い顔していました。みんな本当にお疲れ様。11月に一橋祭ステージ、12月に今回のステージがあり、ハードだったと思うけれど沢山努力してくれて本当にありがとう。

そして、お越しいただいた皆様、誠にありがとうございました。

先輩方からの「成長したね」のお言葉、体育会の仲間からの「4年間応援ありがとう」の言葉、他大学応援団からの「一橋の応援好き」の言葉、そして家族からの「4年間よく頑張ったね」の言葉、どれも全部全部本当に嬉しかったです。

 

18日には今体制ラストの、アメリカンフットボール部の応援並びにアイスホッケー部の試合観戦に伺いました。

両試合とも勝利。

一橋の強さを感じるとともに、1年生の頃から応援していた同期の最後の勇姿を傍で見ることができたこと、本当に幸せでした。

同時にもう応援できないのかと思うととても悲しいです。

最高の思い出をありがとう。そして4年間本当にお疲れ様でした。

 

そして今日、大学グラウンドにて最終練習がありました。

最終練習は学生注目の形で、部員全員一人ひとりが想いを言葉にしてぶつけ合いました。

ここまで部員全員が涙する最終練習は、この4年間続けてきて初めてでした。

今年は本当に色々あったけれど、そんな中でもここまで後輩がついてきてくれたこと、今体制が終わることを泣き惜しんでくれたこと、本当に幸せですし、みんなには感謝しかないです。本当にありがとう。

 

これにて、自分がとりまとめる応援もステージも練習も全て完です。

達成感しかない。やりきりました。

 

こんなに素敵な4年間が待っていたなんて、入部してすぐは思いもしませんでした。

体育会應援部に入って良かった。

2018年4月13日の自分が選んだ道は正解でした。