榊凌ノ介

硬式野球部 秋季リーグ第8週第2戦 対順天堂大学戦

10月27日、上尾市民球場にて東都大学硬式野球令和3年度秋季リーグ第10戦、対順天堂大学戦が行われました。緊急事態宣言明けに伴い、当代初の硬式野球部応援となりました。部隊分けでの応援、並びに楽器の使えない少々特殊な応援とはなりましたが3部残留に向けて参加部員全員が気持ちを高めて臨みました。前の試合や表彰式、グラウンド整備などもろもろの都合で試合開始は1時間30分ほど遅れ、霧雨の中での応援でした。

 

一橋大学は先攻でした。1回表の攻撃は相手投手奥田の力強いストレートに若干差し込まれ三者凡退に倒れてしまいます。裏の守備では出塁を許したものの、先発の2年ガンディーが相手バッターのタイミングを外し無失点に抑えました。

 

2回の表は、4年酒井さんと4年白根さんのヒットや相手のエラーなどから2アウト満塁のチャンスを作ります。そして3年五井さんの2点タイムリーエラーにより、見事2点を先制します。さらにチャンスで4年阿佐美さんのヒットが飛び出すも、レフトの好返球で2塁ランナーがタッチアウトに倒れこの回の攻撃は終了します。しかし試合自体は一橋大学の流れになってきました。2回裏はフォアボールのランナーを許すも、4年酒井さんの好返球でライトフライ時に飛び出した1塁ランナーを憤死させます。先制直後の守備でも併殺を奪うなど流れを引き寄せます。

 

3回表は相手のエラーで出塁するも得点はできませんでした。3回裏ではガンディーの制球が少し乱れはじめフォアボールを出します。さらに盗塁を許し、2アウト2塁から相手バッターにタイムリー許します。ここでピッチャーが3年サウスポーの藤本さんに交代します。藤本さんは後続をライトフライに打ち取り、このピンチをしのぎます。3回終了時点で2対1と、1点返されるもまだリードを保っております。この後の攻撃でリードを広げたいところです。

 

4回表は白根さんのヒット、相手のフィルダースチョイスで1アウト2、3塁のチャンスを作ります。しかしここは相手投手が踏ん張り、2者連続三振に倒れます。4回裏は、先ほど交代した藤本さんのストレートがさえ三者凡退に打ち取ります。緊迫した試合展開に部員一同全力で応援を続けます。

 

5回表の攻撃は、4年青田さんがボールを真芯でとらえるなどはあったものの三者凡退に打ち取られてしまいます。その裏、フォアボールとデッドボールで1アウト満塁のピンチとなってしまいます。しかしセカンド五井さんの好プレーで次のバッターを併殺に打ち取り、この回も無失点で切り抜けます。両者とも好プレーの連続でしまった試合展開でした。

 

6回表は3年三家本さんのヒットでノーアウトから出塁、その後盗塁も成功しチャンスを拡大させます。その後1アウトを取られ、バッター2年山本を迎えます。体を泳がされながらも三遊間に運んだ打球は、相手ショートの好守によりライナーとなり2塁ランナーも憤死してしまいます。その裏、藤本さんが相手打線につかまり1アウト1、2塁のピンチとなります。ここでピッチャーが3年大田さんに交代します。そしてそのままセカンドゴロで併殺を奪い、この回も無失点に抑えます。両者とも併殺プレーなどレベルの高いプレーの連続で応援にも一層の熱が入ります。

 

7回表は3年本田さんのフォアボール、五井さんの送りバントでチャンスを作ります。しかし後続が打ち取られ、得点することが出来ません。毎回のようにランナーが出ていてもなかなか得点できない状況が続き、何とか得点につなげようと応援席からさらに声援を送ります。その裏、エラーとフォアボールで2アウト2、3塁のピンチを迎えます。ここで相手バッターのレフトの頭を超えるタイムリー3ベースヒットが飛び出し、逆転を許します。しかし後続打ち取り、何とか最小失点にとどめます。スコアは2対3となりました。

 

8回表、逆転に向けて応援もさらに熱を帯びます。相手もここでセットアッパーを投入してきましたが、ピンチヒッターの初出場1年尾実がレフト前ヒットで出塁します。送りバントや白根さんの申告敬遠でチャンスをさらに広げます。しかしあと一本が出ず得点には到りませんでした。8回裏から先ほど代打を送られた4年青田さんの守備位置に4年の綾野さんが入ります。次の回の逆転に向けてここは必ず抑えたい場面でした。レフト前ヒットやエラーで1アウト1、2塁のピンチを招きますが見逃し三振と牽制刺殺でこのピンチも凌ぎます。

 

9回表、逆転の為応援もさらに全力になります。先頭バッター本田さんがフォアボールで出塁します。しかし五井さんのスリーバント失敗などで2アウト1塁となります。ここで綾野さんのライト前へのクリーンヒットが飛び出し、まだまだ分からない展開になります。ここで代打4年の本多さんが登場。1ストライク3ボールのバッティングカウントとなるも2連続で空振りとなりゲームセット。2対3で一橋大学の敗北となりました。

 

今回の試合は全体的にしまった試合で、流れも行ったり来たりする緊迫した試合でした。特に9回の攻撃は一橋大学に流れが来ているように見えましたが最後は順天堂大学の平野投手の前に打ち取られてしまいました。我々の力不足を強く強く感じた試合で、言葉にできないくらいとても悔しかったです。最後の平野投手のガッツポーズが脳裏を離れません。二度とこんな思いをしないよう、部員全員で更なる精進に励みます。

 

一橋大学体育会應援部 二年 榊凌ノ介