野沢紗夏

アメリカンフットボール部 秋季リーグ1部2部入れ替え戦 対青山学院大学戦

12月24日、アミノバイタルフィールドにてアメリカンフットボール部1部2部入れ替え戦、対青山学院大学戦が行われました。アメリカンフットボール部は6年ぶりに入れ替え戦進出を果たし、BIG 8昇格に向けて絶対に負けられない一戦でした。應援部も、今体制最後の応援であるだけでなく、アメリカンフットボール部応援においては初めて相手校に応援団がいる応援となります。試合前には校歌エール交換、校旗掲揚を行い、応援に力が入ります。

 

前半、青山学院大学側のキックから試合が開始します。2年木村のリターンで自陣38ヤード地点から攻撃を開始します。ランプレーで一橋大学はゲインを重ねますが、反則による後退、そしてQBサックにより中々ファーストダウンを獲得することができません。続く4th ダウンでパントを選択し、攻守交替です。

 

続いて一橋大学の守備、青山学院大学側は敵陣37ヤード地点より攻撃を開始します。3年佐藤のタックルでゲインを抑えますが、パスプレーを成功させファーストダウンを獲得されてしまいます。さらにランプレーとパスプレーが次々と成功し自陣15ヤードまで押されてしまいます。ですが、ここは一橋大学ディフェンス陣の力の見せ所、2年中西・2年佐藤のパスカット、4年山田のQBサックで前進を阻止します。4th ダウンで青山学院大学、フィールドゴールを選択しますが、これは失敗し、同点のまま攻守交替です。両者譲らない状況が続きますが、フィールドゴールが決まらなかったことで、先制点を取れるよう改めて応援にも力が入ります。

 

続いて一橋大学は自陣27ヤード地点から攻撃です。ランプレーとパスプレーでファーストダウンを獲得しますが、QBサックにより押し戻されてしまいます。ですがここでは4年が意地を見せ、4年QB池上から4年早川に20ヤードのパスが渡ります。この後もファーストダウンを獲得していき、敵陣33ヤードまで進みます。ここで青山学院大学側のディフェンスにより4th ダウンまで持ち込まれ、一橋大学はギャンブルを選択しますがパスをキャッチされてしまい、インターセプト、攻守交替です。中々点数に繋げることはできず、BIG 8の強さを身に染みて感じます。

 

続く一橋大学のディフェンス、ディフェンス陣が強さを見せつけます。4年早川のタックルにより青山学院大学側がボールを落としファンブル、ここでは青山学院大学側にボールを獲得されてしまいますが意地を見せつけます。さらに4年田村のロスタックル、4年島谷のQBサックにより追い詰めていきます。パスプレーを試みるもののファーストダウンを獲得することはできず、4th ダウンでパントを選択し攻守交替です。同点のまま回ってきた攻撃権、先制点を目指し應援部側もさらに声を出し、観客の皆さまも手拍子で応援していきます。

 

ここからは両者、得点に繋がりません。一橋大学側はファーストダウン獲得を目指しますが獲得できず、すぐにパントにより攻守交替。青山学院大学側はランプレーによるロングゲインを重ねますが、反則も多く生じます。さらに自陣12ヤード地点で行われたフィールドゴールは、スナップミスによりキックが行われず、4年早川のタックルで攻守交替です。一橋大学側に流れがやってきたと感じます。

 

迎えた一橋大学の攻撃、4年QB池上から4年菅井と4年上山へと10ヤードを超えるパスが次々と決まり敵陣12ヤードまで迫ります。このまま4年QB池上がランプレーでタッチダウン成功、先制点を獲得します。さらに1年寺島によるトライフォーポイントも成功し、7-0です。青山学院大学に対し先にタッチダウンを成功させたことで一橋大学側のスタンドは大いに盛り上がります。

 

ですが青山学院大学側もBIG 8の意地を見せつけ、パスプレーと一橋大学側の反則によりエンドゾーン手前まで迫ります。4年田村によるパスカットも成功しますが、タッチダウンを決められてしまいます。すぐさまタッチダウンを決められてしまいましたが、トライフォーポイントは失敗し、7-6。変わらず一橋大学のリードです。このままニーダウンで時間を消費し前半終了。BIG 8に1点リードのまま終えた前半終了、後半はさらに点を重ねられるよう気持ちを入れ替えます。

 

続く後半、一橋大学側キックで試合開始。オンサイドキックを仕掛けますが青山学院大学側がボールをキャッチし、青山学院大学の攻撃です。4年山﨑をはじめディフェンス陣は粘りを見せますが、4th ダウンにて選択したギャンブルが成功し、自陣3ヤードまで迫られてしまいます。4年竹原、2年山下が抑えますがランプレーによりタッチダウンを決められてしまいます。続くトライフォーポイントはプレーを選択しますがパスは失敗。7-12と逆転されてしまいますが、プレー失敗によりタッチダウンを獲得すれば逆転は可能です。心を入れ替え、続く攻撃に臨みます。

 

青山学院大学側のキックから試合が再開します。青山学院大学側の反則、そしてプレーが成功することでファーストダウンを獲得していきますがロスタックルにより後進し、ファーストダウンまで17ヤード残した4th ダウンでパントを選択して攻守交替です。

 

青山学院大学側は敵陣35ヤード地点から攻撃を開始し、ランプレーとパスプレーで自陣23ヤード地点まで迫ります。4年小川のタックルでノーゲインに抑えるもののランプレーでファーストダウンを獲得され、その後もランプレーが決まり自陣11ヤードまで迫られます。ディフェンス陣もプレッシャーをかけていきますがフィールドゴールが決まり7-15とさらに離されます。

 

続く一橋大学の攻撃、オフェンス陣が粘り強さを見せます。4年池上によるランプレーと2年木村へのパスプレーが決まり敵陣34ヤード地点まで進みます。青山学院大学側もタックルでロスさせていきますが、敵陣11ヤード地点からのランで4年QB池上がタッチダウン成功。続くトライーフォーポイントではプレーは失敗し、13-15と追いつきはしませんでしたが青山学院大学側に食い付きます。我々應援部も、青山学院大学側の応援に決して負けないよう、声と楽器、チアリーダーのダンスで後押ししていきます。

 

続く青山学院大学側の攻撃、すぐさま反撃してきます。ランプレーが次々と決まりディフェンス陣も奮闘しますが着実にエンドゾーンへと進み、タッチダウンを獲得されてしまいます。トライフォーポイントも成功し、13-22とさらに点差が広がります。

 

残すところ1分8秒となりますが、一橋大学側も諦めません。4年藤本によるリターンで自陣33ヤード地点から攻撃開始です。4年QB池上から4年上山、1年寺島、4年菅井へのパスが次々と決まり敵陣31ヤードまで迫ります。さらに相手の反則によるファーストダウン獲得後、4年QB池上自らによるランプレーで21ヤード前進し敵陣1ヤードまで迫ります。このまま同じく池上がランでタッチダウン成功、寺島もトライフォーポイントを決め20-22まで迫ります。池上はこの試合で3度目のタッチダウン、同期の最後の勇姿に涙が浮かびました。

 

残すところ8秒、オンサイドキックを再度仕掛けるものの青山学院大学がボールをキャッチし攻撃権を獲得、そのままニーダウンで時間を消化し20-22で試合終了です。

 

今体制、特に私にとっては應援部人生最後の応援でアメリカンフットボール部のBIG 8昇格を後押しすることができず悔しさが残りました。ですが4年間を通してアメリカンフットボール部を応援し、特に本年度は2部Bブロック二次上位リーグを1位という結果で終え、入れ替え戦に進出、青山学院大学に僅か2点差まで迫った一橋大学CRIMSONの強さを身に染みて感じました。引退する最後の最後まで同期含めアメリカンフットボール部員の勇姿を目の前で見ることができたことは、素晴らしい経験であったと思います。私含め應援部第67代、そしてアメリカンフットボール部側の4年生はここで引退ですが、来年度も後輩たちが試合にて強さを見せつけ、應援部も応援を通して精一杯渉内のために応援をしていってほしいと思っております。

今後のアメリカンフットボール部を含む全渉内の更なる飛躍を願い、本年度最後の応援記録とさせていただきます。来年度も應援部を何卒よろしくお願いいたします。

 

一橋大学体育会應援部 第六十七代渉内 野沢紗夏