西間理菜

アメリカンフットボール部 秋季リーグ第2戦 対上智大学戦

11月6日、アミノバイタルフィールドにて、アメリカンフットボール部関東大学2部Bブロック秋季リーグ戦第1グループ第2節、対上智大学戦が行われました。今回の試合はCRIMSONのチーム目標である1部昇格がかかった、負けられない戦いでした。BIG8への昇格を果たすためには、11点差をつけて勝利することが絶対条件。試合前からチームは高い士気に包まれ、CRIMSONの強い覚悟と気概が表れていました。そんな選手を前にして、私自身も死力を尽くして応援に臨もうと心に決めました。

應援部にとっても、今試合は今年度初めてのアメリカンフットボール部応援となり、一同気合いを入れて臨みました。観客の方と直接コミュニケーションをとりながら応援する形態はとれなかったものの、声援や楽器の音色、またハーフタイムショーでのパフォーマンス等を通して従来の応援形式に近い形での応援を実現できました。このような場を設けてくださった関係者の皆さまには感謝してもしきれません。

試合前のセレモニーで会場の緊張感は一気に高まり、いよいよ上智大学GOLDEN EAGLES のキックオフから試合開始です。

第1クォーター、20番田中選手がリターンし、自陣27ヤードから1stダウンの開始です。33番前田陽人選手へのパスが成功するものの続く3rdダウンでは更新ならず、パントで攻守交代となります。
その後必死のディフェンスが続きますが、上智にタッチダウンを決められ、0-6と先制点を許してしまいます。しかし続くトライフォーポイントは57番山田選手がブロックします。その後は田中選手をはじめとし一橋の好プレーも見られ、激しい攻防が繰り広げられましたが、6点ビハインドの状態で第2クォーター突入となります。ここで挽回できるような流れをつくろうと、応援にも一層気持ちが入ります。

続いて一橋は敵陣39ヤードから攻撃を開始します。ここで田中選手のランにより新たな攻撃権を獲得します。第1クォーターに引き続き田中選手の活躍が目立ちます。その後前田陽人選手へのパスが決まるものの攻撃権獲得ならず、ディフェンスへと移ります。15番早川選手のタックルをはじめとしDF陣の必死の守りが続き、40番安藤選手のリカバーにより再び一橋の攻撃が始まります。5番QB池上選手がキープし、ファーストダウンを獲得すると、3rdダウンにて前田陽人選手のランで大幅にゲインし、攻撃権を獲得します。そしてついに、29番藤本選手によるタッチダウンが決まり見事6点獲得!その後のパスプレーは失敗してしまったものの、6-6と同点まで追い上げます。生で見るタッチダウンは興奮で震え上がりました。この勢いを加速させ、応援の勢いで圧倒していきたいところです。
続くディフェンスでは14番直江選手や24番田村選手のナイスタックルが続きます。しっかり守りきり、上智のパントで攻守交代です。その後一時10ヤード後退するもののQB池上選手が見事キープし、大幅にゲインします。しかし攻撃権更新ならず、攻守交代です。ディフェンスでは安藤選手が上智QBのキープを止めゲインを阻止しました。その後上智の5ヤード罰退をはさみ、パントで再び攻守交代です。池上選手の見事なパスにより攻撃権を獲得すると、一橋も攻めていきます。11番伊藤選手へのパスは失敗してしまうものの、前半終了3秒前、7番亀田選手のキックが決まり3点獲得!9-6とリードし前半終了です。応援で後押しし、後半では点差を引き離していきたいところです。

続く第3クォーター。一橋はディフェンスからのスタートです。亀田選手のキックオフから後半戦が開始すると、直江選手がインターセプトを試みるもののあと少しのところで届きません。その後上智のパントを4番中塚選手がリターンし、自陣25ヤードから一橋のオフェンス開始です。3rdダウンにて中塚選手のロングパスが成功し、大幅にゲイン!一橋のムードも一気に高まります。そして池上選手から伊藤選手へのロングパスで見事タッチダウンを決めます!15-6まで引き離し、目標の点差まであと2点となります。流れは一橋に来ています。この勢いのまま追い詰めていきたいところです。続くディフェンスでは安藤選手がRBをしっかりと止め、3番岩崎選手、47番加藤選手、山田選手のナイスタックルが続きます。そして直江選手がパンターにナイスタックルし、敵陣38ヤードから一橋の攻撃開始です。田中選手のラン、伊藤選手へのパスと好プレーが続き、攻撃権獲得まで残り1ヤード。田中選手が突っ込み、見事フレッシュ獲得です。ここで第3クォーター終了となります。

いよいよ最後の12分が始まります。タッチダウンまであと少し、何としてでも応援の力で後押しせねばなりません。序盤、パスが失敗するものの前田陽人選手へのパスが成功します。しかし上智も黙ってはいなく、前田選手にそのままタックルしていきます。続いて田中選手のランで敵陣16ヤードまで進みます。ここで亀田選手のフィールドゴールが決まり、見事3点追加です!18-6と12点差まで引き離します。この調子で進めば1部昇格へと手が届きます。応援にも一層熱が入ります。続くディフェンスでは岩崎選手、田村選手のナイスタックルが続きます。70番小川選手のタックルが振り払われたところを加藤選手がタックルしすかさず止めます。その後も上智のパスを田村選手が体を張って止め、パントへと移ります。リターナー中塚選手がキャッチしたところを上智にタックルされ、自陣27ヤードから攻撃がスタートします。前田陽人選手へのパスはキャッチしたところをタックルされロスになるものの、その後伊藤選手が見事にキャッチし6ヤードゲインします。しかし前田陽人選手のランが上智に止められ、攻守交代です。1番五十嵐選手のパントをキャッチしたリターナーを、直江選手が見事にタックル。一橋は守備に移ります。加藤選手のナイスタックルや岩崎選手の必死の止めが続きますが、上智は敵陣34ヤードまで攻め込んできます。両者の譲らない攻防に緊張感は高まります。そしてタイムアウト後、上智はスペシャルプレーによりタッチダウン、トライフォーポイントを決め、18-13まで追い上げてきます。残り時間2分21秒、少しでも点差を広げて勝利してほしい、ただそう願い最後まで想いを届けます。その後も一橋は必死に攻めていきます。4thダウンではギャンプルで伊藤選手へパスを試みるもののフィールド外でのキャッチとなり、攻守交代。その後上智はゲインを重ねていきます。しかしここでターンオーバー、一橋に攻撃が回ってきます!自陣25ヤードから最後の攻めが始まります。一橋がフレッシュを獲得し、最後までタッチダウンを狙っていきます。しかし上智も必死のディフェンス。2ndダウンでのランは上智のDLに押されロスとなります。3rdダウンではQBサックされ、パスは失敗してしまいます。試合残り15秒。伊藤選手へのパスが決まり、ここで新たな攻撃権を獲得です。一橋は最後まで諦めません。敵陣49ヤードからの攻撃、またもや伊藤選手がパスキャッチするものの、ここで試合は終了となります。
⁡結果は18-13で一橋の勝利となりました。しかし、悔しくも目標とする点差には及びませんでした。

この試合はCRIMSONにとって何が何でも勝たねばならない試合でした。結果は勝利できたものの、点差の関係で目標とする1部昇格への道は閉ざされてしまい、悔しい結果となりました。試合後に涙ぐむ選手の姿を見て、自分の無力さを痛感しました。自分の声が届かなかったこと、音色が響かなかったこと、最後の一押しをできなかったこと。あの時もっと声を出せたのではないか、あの時もっと雰囲気を変えられたのではないか、と様々な後悔が脳内をよぎり、自分の不甲斐なさを感じると共に悔しくてたまりませんでした。

しかしながら、選手の皆様の死力を尽くしたプレーや、最後までゴールを目指し続ける姿は非常に逞しく素晴らしいものでした。次こそは絶対にCRIMSONの勝利に貢献するのだと強く心に銘じました。

残り2試合、チームの皆さまが笑顔で終われるよう、全力を尽くして応援してまいります。

 

一橋大学体育会應援部 三年 西間理菜