感謝 第六十七代主将 白子 和哉

皆さまお久しぶりです。

一橋大学体育会應援部第67代主将の白子和哉です。 

皆さま、ご存知かもしれませんが、私は本日をもってこの部を引退します。そのため、これまではこの部員日記でふざけてしかいませんでしたが、少し真面目な文章を書こうかと思います。

私は、実は最初から応援部に入っていたわけではありません。最初は、アメリカンフットボール部に入部にしておりました。私は、幼稚園の頃から高校生までサッカーをしていました。しかし、残念ながら最後までレギュラーを掴むことができず、お情けで出させてもらった試合で緊張してイエローカードをもらうなど、散々な生活を送っていました。浪人をしている時、大学に入ったら絶対に体育会には入らないようにしようと考えていましたが、かつての試合に出れなかった後悔を思い出し、それを晴らすべくアメリカンフットボールを選んで入部しました。

しかし、入部後に(正確には入部前から知り合ってはいましたが) 応援部と深く関わるようになり、自分の苦しんだ過去がこの部では武器になるかもしれないと思い、応援部に入部することにしました。

この4年間を経て、今になって思うことは、僕のコンプレックスは武器にすることができたということです。応援部は球技出身者が非常に少ない団体です。自分は球技出身者で、かつ常にベンチで選手を応援していました。ベンチでは、いつも自分が試合に出ることを考えて、選手の気持ちで試合を見ていました。応援部ではそれが当たり前の状態です。常にベンチ・試合を俯瞰する位置から選手の勝利を応援する。自分にとって、応援とは思考であり、思考とはコンプレックスからの脱却でした。思考をすることで応援というものの選択肢を増やし、応援の新しい可能性を提示してきたつもりです。

最後に、本当は様々な人に感謝の気持ちを伝えたいのですが長くなってしまうため、これから部を運営する人たちに向けてメッセージを残します。

 

後輩たちへ

これまで、君たちにはたくさん考えろと言ってきました。それは思考をすることが自分の武器であると同時に、君たちにもその楽しさを知ってもらいたかったからです。ここで伝えたいメッセージは、新しい何かではありません。最後まで考え続けてください、というものです。応援中に盛り上がりが不足している時、選手が苦しい場面にいる時、自分たちがうまく行かない時、何かを決断しなくてはいけない時。考えること・そして考えを実践すること、それ以上に満足するものは出せないと思います。君たちにとってどんな部員でいられたかわからないけど、少しでもいいものを残すことができたらと思います。

本当に多くの方々に恵まれて、自分は応援部人生を送ることができました。特に最もお世話になった幹部同期に最大限の感謝を伝えて、私の応援部員として最後の活動を締めくくりたいと思います。

本当にありがとうございました。

 

一橋大学体育会應援部 第六十七代主将 兼 校旗責任者 白子 和哉