三河奎介

アメリカンフットボール部 秋季リーグ第5戦 対関東学院大学戦

12月11日、アミノバイタルフィールドにて、アメリカンフットボール部関東大学2部Bブロック秋季リーグ戦第5戦、対千関東学院大学戦が行われました。今回の試合は、CRIMSONの秋季2部リーグ戦の最終戦であり、2部を1位で通過して入れ替え戦へ臨む為にも、非常に意義深い試合でありました。しっかりとこの試合を勝利で飾り、勢い付いたままにCRIMSONを入れ替え戦へ進めることが我々の使命でございました。

 

一橋大学CRIMSON 47番島谷のキックオフから試合開始し、まず攻めるは関東学院大学HURRICANESです。⁡相手による最初のファーストダウンをCRIMSONは堅い守備でこれを阻み、51番山﨑による力強いタックルや15番早川によるロスタックルなども決まったことで早々に攻守交替します。非常に幸先の良いスタートでありました。CRIMSONはその後の攻撃でランを中心にヤードを稼ぎます。5番池上の意表を突くロングランや、11番木村のパスを受けてからのランが決まり、連続してファーストダウンを獲得します。このシリーズでCRIMSONは5番池上がサイドを大きく回ったランでタッチダウンを獲得します。23番寺島はその後のトライフォーポイントを着実に決め、試合開始直後に7-0とリードします。

その後の関東学院大学の攻撃では、相手校による反則が幾回か連続したほか、22番中西の好守備も決まり堅実に守りきり、再度CRIMSONの攻撃権を得ます。続いての攻撃では5番池上が27ヤードを稼ぐロングランに成功したほか、15番早川へのパスも決まり敵陣半ばまで踏み入りますが、3rdダウンでボールを奪われてしまい攻守交替します。

関東学院大学の攻撃では、2ndダウン時に65番阿古江によるQBサックが決まり相手のゲインを全く許しません。非常に安定感のある守備陣でございました。3rdダウンのパスで相手にショートゲインを許すもしっかりと守り切り、パントキックで攻守交替します。続いてのCRIMSONの攻撃シリーズでは少々苦戦します。凡そハーフウェイラインからの攻撃を3rdダウンまでで4ヤード獲得に抑えられ、こちらもパントキックで攻守交替します。

続いての関東学院大学による攻撃シリーズは相手に多少攻め込まれるシーンが続きました。0番田村によるロスタックルが決まり3rdダウンで残り10ヤードとしますが、パスを成功されてしまいファーストダウンを獲得されます。その後もランプレーを中心に攻め込まれます。ですがここで流れを相手に渡さないのが我等がCRIMSON、51番山﨑のタックルで1stダウンをショートゲインに抑え、その後も67番佐藤や0番田村のタックルでフレッシュを阻止し、見事相手の猛攻撃を封じます。見事攻撃権を奪い、前半残り2分弱の時間を相手に奪われることなく安定した攻めを展開します。

ここで前半が終了し、7-0とリードしたまま前半を折り返します。

 

後半戦は関東学院大学によるキックで再開され、最初のシリーズでCRIMSONは見事なパスプレーとランアフターキャッチでゲインを重ねます。2番菅井によるランアフターキャッチや0番田村へのロングパスなどが次々と決まり、敵陣15ヤード地点まで進みます。この時点で3rdダウンを終えていたCRIMSONは次のプレーでフィールドゴールを選択するも失敗し、追加得点まであと少しというところで関東学院大学へ攻撃権が移ります。対する関東学院大学はランプレーを中心にゲインを重ねます。CRIMSONも22番中西や0番田村による好守備が光りましたが度々フレッシュを許してしまいます。最後はロングパスが決まってしまい、タッチダウンを許します。この時点で7-6となります。直後のプレーで関東学院大学はキックではなくランプレーに挑むも、CRIMSONが追加得点を許さずに7-6のままこのシリーズを終えます。

続いての更なる攻撃権を狙った関東学院大学はオンサイドキックを選択します。これを1番野口がしっかりと掴み、CRIMSONが攻撃権を得ます。CRIMSONは果敢にランプレーを展開しフレッシュを獲得するも、その後反則が出たことで1stダウン残り20ヤードとなります。この後の攻撃で関東学院大学にインターセプトを許し、攻守交替とされます。このときは相手のタッチダウン後にあまり攻め込めないまま攻撃権を奪われ、少々流れが相手方に傾いていたように感じます。続いての関東学院大学の攻撃権では、ロングランを許しフレッシュされるも、その後の攻撃権ではCRIMSONが堅牢な守備を見せつけ、フレッシュを許しません。残り2ヤードとした4thダウンで関東学院大学はギャンブルを選択します。ですがこれを70番小川と51番山﨑によるディフェンスで阻み、敵陣半ばで攻撃権を獲得する大チャンスを呼び込みます。

続いてのCRIMSONの攻撃ではランプレーが光ります。29番藤本や5番池上によるランで一気にヤードを獲得し、敵陣18ヤード地点まで進みます。続いての攻撃で5番池上による2番菅井へのパスが決まり、その後のランでタッチダウンを獲得します。23番寺島がトライフォーポイントをしっかりと決め、これで14ー6とリードを広げます。続く関東学院大学の攻撃では逆に攻め込まれるシーンが続きます。何度かフレッシュを許し、自陣10ヤード地点と相手によるタッチダウンを許しかねない状況に追い込まれます。しかし2番菅井による素晴らしい守備が連続して炸裂し、何とかこれを凌いだCRIMSON、最終的には22番中西が値千金のインターセプトを成功させ、攻撃権を奪取します。

この後も何度か攻撃権が往復し、時間を稼ぎながらじっくりと攻め込むCRIMSONと、減り続ける残り時間に焦りロングパスを試み続ける関東学院大学という構図が続きました。関東学院大学による最後のシリーズでは、65番阿古江による力強いタックルや51番山﨑による息の根を止めるかのようなQBサックにより、最後まで相手に追加点を許しませんでした。

ここで試合が終了し、14ー6と一橋大学CRIMSONが勝利いたしました。

 

この試合での勝利と、続いて行われた帝京大学対東京工業大学の結果をもって、一橋大学CRIMSONは見事1位で2部Bブロックを突破し、6年ぶりの1部2部入れ替え戦出場を決定づけました。この試合の勝利は非常に喜ばしい限りでございますが、1部昇格を目指すCRIMSONにとっての正念場は言うまでもなく次の青山学院大学戦でございます。青山学院大学を鮮血に染め上げ、悲願の1部昇格を果たし、最高のクリスマスにしたいと思います。我々幹部といたしましてもその勇姿をこの目で見届けて悔いなく引退できるよう、残り数日間更に気合を入れて活動に臨んでまいります。

この応援記録をご覧の皆様におかれましては、是非12月24日はアミノバイタルフィールドへお越しください。どうぞ宜しくお願い致します。

 

一橋大学体育会應援部 第六十七代リーダー長 三河奎介