三河奎介

アメリカンフットボール部 秋季リーグ第1戦 対千葉大学戦

9月24日、アミノバイタルフィールドにて、アメリカンフットボール部関東大学2部Bブロック秋季リーグ戦第1グループ、対千葉大学戦が行われました。今回の試合は、2022年CRIMSONの秋季リーグ戦の初戦であり、この先リーグ戦の流れを持ってくる為にも、非常に重要な試合でありました。千葉大学アメリカンフットボール部POSEIDONは昨シーズン3部に所属しており、2部に上がって勢い付いておりました。CRIMSONにとっては格下の相手とは言え、決して油断のならない相手であったことでしょう。我等がCRIMSONの秋季初戦を白星で飾るべく、応援から流れを作っていくことが我々の使命でありました。

 

一橋大学CRIMSON のキックオフから試合開始をし、まず攻めるは千葉大学POSEIDONです。⁡相手の1stダウンではしっかりと70番小川がタックルで防ぎます。2ndダウンも57番山田が飛び出した相手のQBに飛びつき、ゲインを許しません。焦った相手は3rdダウンで大幅ゲインを狙いロングパスを投じるも失敗。これで相手の4thダウンとなります。キックされたボールを狙う相手オフェンスをしっかりと防ぎ、これで相手は1stダウン獲得失敗。攻撃権が一橋大学に移りました。最初の攻撃でしっかりと流れを寄せたCRIMSONはここから更に調子を上げます。

1stダウンでは、29番藤本がランで相手DLラインを切り裂き、大きくゲインします。これで1stダウンを獲得し、再攻撃権を得ます。流れに乗った29番藤本は次の1stダウンでも再びランプレーを試み、またしても大幅ゲインを獲得、1stダウンを得ます。次の1stダウンではサイドからの展開を狙うも、相手DLにつかまり、3ヤード押し返されてしまいます。敵陣30ヤード地点2ndダウンでは22番中西が果敢に相手ラインに突っ込み、4ヤード獲得し、1stダウン獲得まで残り9ヤードとします。4thダウンではパスプレーと予想した相手のラインを切り裂き、5番池上がランで大幅にゲインし、これで1stダウン獲得とします。この時点で敵陣およそ10ヤード地点です。ここで何とかタッチダウンを獲得し、先制点を挙げたいところ、29番藤本がランプレーで3ヤードゲインします。2ndダウンでは相手から遠ざかりながら5番池上がロングパスを放り、これをキャッチしたことでタッチダウンまで残り3ヤードとします。3rdダウンの攻撃では5番池上がランプレーを試み、2ヤード獲得。これでタッチダウンまで残り1ヤードです。4thダウンで絶対にタッチダウンを決めたいシーン、22番中西が手渡されたボールをしっかりと抱え、タッチダウンを獲得しました。相手に1stダウンを与えず、且つ直後の攻撃でしっかりとタッチダウンを決める、非常に幸先の良いスタートでした。トライフォーポイントでは23番1年生の寺島が落ち着いて決め、これで7点を先制します。

続きまして一橋大学のキックオフから試合再開します。相手の攻撃では、小刻みなパスを繋がれ、1stダウンを獲得されそうになります。ですが、2番菅井の強烈なタックルや、相手の反則行為があったことなどでヤードを挽回し、ハーフウェイラインからの攻撃権を獲得します。

一橋大学の攻撃では、池上から鋭いパスが放たれ、16番上山がしっかりとキャッチしたことで1stダウンを獲得します。直後の攻撃で再びロングパスが投じられ、16番上山がキャッチ、ランで大きくゲインし、再度1stダウンを獲得します。ここで第1クオーターは終了します。

 

第2クオーターは敵陣およそ20ヤード地点から一橋大学の攻撃、2ndダウンから始まります。2ndダウンでは攻撃失敗するものの、3rdダウンで5番池上が相手DLラインを切り裂き、1stダウンを獲得します。この時点で敵陣タッチダウンまで残り5ヤード。4thダウンまで相手の堅牢な守備に阻まれ攻めあぐねるものの、最後に31番向井が押し込み、タッチダウンを獲得します。トライフォーポイントも23番寺島がきっちりと決め切り、これで7点を追加します。この時点で14対0と千葉大学を突き放します。

再び一橋大学のキックオフから試合再開です。この時点で前半残り9分です。しっかりと守り切り、相手に得点を許さないまま前半を折り返したいところです。ですが、ここで相手のロングランをくらい、早々に1stダウンを獲得されてしまいます。その後も続けざまに1stダウンを獲得され、相手を止めきれない苦しい時間が続きます。ですが、自陣のエンドゾーンが近くなり火が付いたCRIMSON、55番矢田部や15番早川が執念のタックルを決めます。これでなんとかタッチダウンを防いだ一橋大学、千葉大学によるキックを決められ、これで3点を取り返されてしまいます。ですが、ここでしっかりとタッチダウンを防ぎ切ったことは非常に大きな意味を持ったことでしょう。

相手のキックオフから試合再開です。この時点で前半残りおよそ4分です。自陣20ヤード地点からCRIMSONのオフェンスです。この攻撃で反則を犯してしまった一橋大学、10ヤードのペナルティをくらい、2ndダウンで残り17ヤード地点から再開です。そしてこの後の攻撃も失敗しノーゲイン、4thダウンで残り17ヤードと厳しい展開を強いられます。相手もタッチダウンを獲得したことで勢い付き、非常に厄介な状況です。と、ここで相手に反則行為が出、15ヤードのペナルティを課せられました。その結果自陣32ヤード地点まで回復し、一橋大学の1stダウンから試合が再開されます。この攻撃で31番向井のランプレーにより8ヤードをゲインし、非常に幸先良いスタートかと思われた矢先、次の29番藤本のランプレーと16番上山へのパスを阻まれ、そして最後の4thダウンにはOL-QBの連携ミスにより相手に攻撃権を譲ってしまいます。この時点で、前半残り24秒、自陣8ヤード地点から千葉大学の攻撃という危機的状況に陥ります。

ですが、そこで決して相手に主導権を譲らないのが一橋大学CRIMSON、57番山田が強烈なサックを相手QBにお見舞いします。これで7ヤード押し戻し、2ndダウン16ヤードto go とします。この時点で前半残り10秒です。ですが、一瞬の隙をつかれ相手にタッチダウンを許してしまいます。千葉大学はトライフォーポイントのキックも決め、7点を追加します。ここで前半終了。結果、14対10で前半を折り返します。早々に流れを掴んだものの、終盤は相手が勢いを吹き返してきたというところでしょうか。

 

後半、第3クオーターは相手のキックオフから試合再開です。リターンで自陣41ヤード地点から1stダウンです。5番池上が相手を避けながら厳しい体勢で放ったパスはやや上方に逸れるものの、2番菅井がジャンピングキャッチ、そのままランで相手を軽やかに躱し、大幅ゲインです。非常に幸先の良いスタートです。一気に敵陣38ヤード地点まで攻め込みます。直後に反則行為で10ヤードのペナルティをくらい、2ndダウンで20ヤードto go とするものの、5番池上が相手の意表を突くランで19ヤードを獲得します。その後、15番早川へのパスが成功し、1stダウンを獲得します。敵陣17ヤード地点から再び一橋大学の攻撃権です。直後の1stダウンでは16番上山へのパスと29番藤本による奇襲ランが功を制し、1stダウン獲得します。敵陣タッチダウンまで残り1ヤードです。次の攻撃も、藤本が相手のDLを飛び越え、ダイナミックにタッチダウンを獲得します。これで本日三度目のタッチダウンです。トライフォーポイントは23番寺島がきっちりと決め切り、7点を追加します。これで21対10と、再び千葉大学を突き放します。

一橋大学のキックオフから試合再開です。ここで決して相手に流れを掴ませず、さらに得点を重ねることが一橋大学の狙うところです。ですが、相手は超ロングパスを放つなどチャレンジングなプレイを重ね、結果一橋大学のディフェンスの穴をつき、相手に早々に1stsダウンを獲得されてしまいます。その後の相手の1stダウンでも、ランプレーを決められてしまい、再度攻撃権を奪取されてしまいます。相手に良い流れが来てしまったかと思われたその時、67番佐藤が走りこんできた相手のQBに果敢にタックルし、3ヤード押し返します、直後の4thダウンでは57番山田も相手に強烈なタックルをかまし、6ヤード押し返します。攻撃権を活かしきれず、千葉大学は4thダウンでキックを選択します。しかし一橋大学はこれをしっかりとケアし、これで一橋大学に攻撃権が移りました。

自陣20ヤード地点から一橋大学の攻撃です。ここで更に得点を重ね、相手の闘争心をへし折りたい状況でしょうか。そのように感じた矢先、なんと5番池上がスーパープレイを見せつけます。自陣15ヤード地点でボールを持った池上は、なんとそのまま相手ディフェンスを軽やかに抜き続け、完璧な独走をかまします。なんとこのプレイにより敵陣22ヤードまで侵入しました。すなわちおよそ60ヤードをランプレーのみでゲインしたことになります。これには実況者や一橋大学サイドも大盛り上がりです。その後の1stダウンでは29番藤本が再びランプレーを決め、10ヤード獲得。再攻撃権獲得です。この時点で、第3クオーター残り1分、敵陣10ヤード地点です。ですが、その後の攻撃では少々攻めあぐね、4thダウンまでもつれます。その結果、3rdダウン終了時点で敵陣エンドゾーンまで残り8ヤードとします。

 

ここで第4クオーターに突入し、サイドチェンジです。さあ相手のエンドゾーン間近、一橋大学はここでキックを選択します。23番寺島が冷静に決め、3点を追加し、24対10と更に点差を広げます。

さあ、再び一橋大学のキックオフから試合再開です。キックされたボールをキャッチした相手選手を早々と期待の1年生、1番野口が捕まえます。その結果、相手の攻撃は敵陣およそ30ヤード地点からです。ですが直後の反則でハーフウェイライン付近まで進まれ、相手に1stダウンを獲得されてしまいます。第4クオーターになり、徐々に疲れが見え始めるところ、気持ちで相手に決して負けないことが重要な局面でしょうか。そうなったら強いのが一橋大学CRIMSON、56番倉田の力強いタックルや執念強いプレッシャー、55番矢田部のタックルで相手の攻撃を悉く阻止し、1stダウンを獲得させません。

そして攻撃権を奪取した一橋大学、更なる得点を狙います。ですが、ここで雨脚が徐々に強まり、第4クオーター残り6分で雷鳴が轟きます。これで試合が中断され、その後も雷が収まらなかったためそのまま双方合意のもと、試合終了となりました。

 

最終スコアは24対10で一橋大学CRIMSONが勝利しました。

 

秋シーズンの初戦を白星で飾ることができたことは非常に嬉しく感じました。現地では、目の前で選手の躍動する姿を応援することができ、非常に気持ちの昂ぶりを感じました。とは言え、当日の応援で私は自らの過ちで応援の流れを崩してしまうことがありました。非常に悔しい思いをしたと同時に、もし敗北を喫していた時のことを想像し、大変反省いたしました。

 

今回の勝利は一重にアメリカンフットボール部の皆様の奮闘の賜物であり、自分はそれに大きく貢献することはできなかったと感じました。次回の応援では、本当の意味で選手の力になれるよう、研鑽を積んでまいります。

 

一橋大学体育会應援部 第六十七代リーダー長 三河奎介