石川萌々花

端艇部 商東戦

4月29日に第70回一橋大学・東京大学対抗競漕大会、通称商東戦の応援を行いました。

最初のレースのオープン女子シングルスカルには、4年山本さん、3年佐藤さん、2年辻田、4年竹田さんが出漕しました。本日最初のレースということで、応援席からも緊張と興奮が伝わって来ます。怪我の影響が心配されていましたが、宣言通り山本さんが10秒近い差をつけて1着でゴールしました。2着辻田、3着竹田さん、4着佐藤さんと続きます。

2番目のレースのオープン女子ダブルスカルには、楓号、wisteria号、玄武岡田号が出漕しました。クルーは楓号 2年横井、3年西尾さん、wisteria号 4年篠嵜さん、4年直井さん、玄武岡田号 2年菊池、2年小泉です。一橋大学同士ですが、熱いレースが繰り広げられます。20秒の大差をつけて楓号が1着でゴールしました。2着wisteria号、3着玄武岡田号と続きます。

3番目のレースはオープン男子シングルスカルです。ついに待ちに待った東京大学との戦いの幕開けとなります。重要なこの試合を任されたクルーは2年鈴木です。東京大学に負けじと応援席も一層盛り上がります。しかし、じわりじわりと秒差を広げられてしまいます。最後の500mで鈴木も粘り、秒差を広げられまいとしますが、一歩及ばす、惜しくも2着でゴールしました。

4番目のレースのオープン男子ダブルスカルには、蛟龍号と瑞雲号が出漕しました。クルーは蛟龍号 4年篠川さん、4年小野さん、瑞雲号 4年成重さん、2年古田です。再び、一橋同士の対決となります。一時15秒差まで開きましたが、最後は蛟龍号が9秒差まで縮めます。しかしそのまま瑞雲号が逃げ切り、1着でゴールしました。

5番目のレースのオープン男子舵手付きフォアには、雲耀号と利根号が出漕しました。クルーは、雲耀号 3年小塚さん、3年高崎さん、4年竹永さん、4年佐藤さん、4年森嶋さん、利根号 4年柳さん、4年白瀬さん、3年河野さん、3年松林さん、4年坂本さんです。東京大学の2艇を含めた4艇でのレースでしたが、序盤から雲耀号と利根号の上位争いに持ち込み、良い流れを作り出します。そのまま1着雲耀号、2着利根号と一橋のワンツーフィニッシュを果たしました。

6番目のレースの男子ジュニアエイトは青龍号が出漕しました。 クルーは2年松浦、2年村山、2年高橋、2年黒川尚暉、2年黒川雄太郎、2年望月、2年荒井、2年磯谷、2年渡辺です。全クルーが2年生という若きホープ達で構成されたこの艇に期待が高まります。対する東京大学は2艇出漕していますが、どちらの艇にも決して負けるわけには行きません。スタート直後から一橋が先頭に立ちますが、秒差がなかなか広がらず、1500m地点までのラップタイムはわずかに3秒差です。しかし最後までペースを維持し続けた一橋が、東大を突き放し、なんとラスト500mで15秒も差を広げ、1着でゴールしました。

いよいよ、東京大学との一騎打ちが始まります。今まで以上に、絶対に負けられないレースが繰り広げられます。最初のレースは対校男子シングルスカルで、Ruffian号が出漕しました。 このレースを任されたクルーは4年長尾さんです。1着でゴールし、東大にプレーシャーをかけていきたいところです。安定したペースで、着々と差を広げていきます。そのまま追随を許さず、20秒近い差をつけて圧勝します。

続くレースの対校男子舵手付きフォアには凌雲号が出漕しました。クルーは3年小野さん、4年伊豫田さん、4年多田さん、4年加美さん、4年木寺さんです。ここでも勢いづけ、最後のエイト優勝に向けて皆で勝ちを掴みたいところです。その期待通り、凌雲号は最初の500mで東京大学を大きく引き離したと思うと、その後も少しずつ差を広げ、危なげなく14秒差で勝利します。

10連覇への舞台は整いました。最後のレースの対校男子エイトには白虎号が出漕しました。クルーは4年浅沼さん、3年増田さん、3年久富さん、4年佐々木さん、4年田村さん、4年岩元さん、4年須藤さん、3年森さん、2年清倉です。史上初の10連覇という大一番、期待と共に緊張感もより一層高まります。ボート部、応援部、そして観客全員が、商東戦の勝利を目指して心を一つにします。白虎号はその実力を存分に発揮し、なんと1500m地点でのラップタイムは13秒差です。このまま圧勝かと思われましたが、藻に絡まるというアクシデントが発生し、ラスト500mで減速してしまいます。5秒差まで詰められますが、最後は意地で逃げ切り、見事一橋が勝利しました。夢にまで見た10連覇の達成です。

今回の商東戦は、第70回大会での10連覇という大きなプレッシャーがかかる中で、練習を続けてきたボート部の選手の皆さまの努力が実を結んだ試合となり、応援部員として、その試合の応援をさせて頂けたことを非常に嬉しく思います。しかし、ボート部が目指しているのはさらなる高みです。これからのシーズン、全国を相手に戦い続けて行きます。私たち応援部も、試合当日に選手の力になれる応援ができるよう、日々努力して参ります。

一橋大学体育会應援部二年石川萌々花