6月17日、18、19日に、等々力球場にて、硬式野球部の3部4部入れ替え戦が行われました。一橋大学硬式野球部は入れ替え戦自体には2023年の春シーズンから5季連続で出場しており、4部に降格してからは、3部昇格へ向けてこれが3度目の挑戦となります。相手は、2024年春シーズンでも戦った成蹊大学。「3度目の正直」を果たすために、意地をかけた戦いが始まります。
第1戦の先発は2年の小池瑠偉選手。当日は気温36度に達し、球場には強い日差しが降り注いでいました。
試合が動いたのは2回表。フォアボールなどにより無死満塁のピンチを迎えると、内野ゴロの間に1点を先制されました。ここで一橋は投手をサウスポーの4年佐川選手に交代。続くバッターを内野フライに打ち取ったかと思われましたが、強い日差しが影響したのか守備の乱れが発生し、タイムリーヒットとなり、この回3点を先制されました。
挽回を図りたい一橋、先頭の4番木村選手(2年)が初球をレフトスタンドに叩き込み、1点を返しました!今シーズンの一橋は、ホームランの数が多く、春シーズンには18試合で9本のホームランが生まれました。野球には様々な楽しみ方がありますが、やはり豪快なホームランは見るものを圧倒します。
守りでは、佐川選手や、7回から登板した4年の泉川投手が好リリーフを見せ、3回以降では1失点で抑えることが出来ました。
木村選手の一発や中継ぎ陣の好投の流れに乗りたい一橋でしたが、3回以降チャンスを度々作るもあと一本が出ず、1-4で一橋が敗戦しました。
昇格に向けて絶対に負けられない第2戦。
先発の齋藤は、3回まで度々ランナーを出すも、要所で抑えるピッチングで、味方の援護を待ちます。
この日も昨日に引き続き猛暑でしたが、球場では、グラウンドから外野スタンドに向かってやや風が吹いていて、スコアボード上の「旗」が「風」でよく靡いていました。これに願掛けする形で、4回の攻撃の最初に、ホームランが出た時に歌う応援歌「勝利の旗風」を歌いました。すると、4番の檜山選手(3年)、5番の泉川選手(4年)が出塁し、一死12塁の場面で6番の野嶋選手(3年)が、初球をライトスタンドに運び、先制のスリーランホームランとなりました!球場は大いに沸き、應援部も再び応援歌「勝利の旗風」を高らかに歌い上げます。
しかしその後5回に四死球や運の悪い内野安打などが重なり、3点を奪われ、試合は振り出しに戻されます。5回の途中で昨日好リリーフを見せた佐川選手に投手をスイッチ。続くピンチを最小失点で乗り越え、6回も無失点で抑えます。
7回の裏、昨日と同様にこの回から泉川選手が登板し、成蹊打線に立ち向かいます。しかし、先頭にヒットを許し、犠打や死球を挟み、2死12塁の場面で、続くバッターがレフト前に打球を運び、2塁ランナーが本塁突入を試みます。ここで、レフトを守る3年の森田選手が、本塁へ向かってレーザービーム!昇格への熱い思いは、キャッチャー井上選手(2年)のミットに吸い込まれ、ランナーはタッチアウト。超ファインプレーによりピンチを切り抜けます。
すると次の8回の攻撃、打線が爆発します!先ほど好プレーを見せた森田選手が四球で出塁し、昨日ホームランを放った木村選手がライトへタイムリーツーベースを放ち、応援のボルテージも最高潮、スタンドでは応援歌「東都の流れ」がこだまします。続く4番の檜山選手(3年)が、ライトへツーランホームランを放ち、試合の流れは一気に一橋へと傾きました!その後も得点し、この回一挙4得点で、成蹊大学を突き放します。
守りも、泉川さんが9回まで投げ切り、試合終了。7-3で一橋が勝利し、昇格への希望をつなぎました!
翌日の第3戦は、神戸での三商演舞会に係る荷物運搬の影響で、応援に伺うことはかないませんでした。それでも神戸へ向かう車の中で最後まで勝利を信じましたが、結果は1-13で敗北、3部への昇格は来季に持ち越しとなりました。
應援部としては、久しぶりに楽器を使用した野球応援を再開することが出来、より応援の迫力を増すことが出来たのではないかと思います。この悔しさをバネに、秋シーズン2年越しの雪辱を果たすべく、應援部も邁進していく所存でございます。
一橋大学体育会應援部 3年 堀江由伸