9月19日、ハンドボール部秋季リーグ第5戦、対國學院大学戦が玉川大学体育館にて行われました。
ここまで4連敗を喫しているハンドボール部にとって、この試合は今後の進展を左右する大変重要な試合です。5部残留のためにも決して負けることは許されません。
前半戦は互いに取って取られての攻防が続きます。互いに隙を与えれば一気に得点されてしまうという状況ですが、攻撃は最大の防御、一橋は攻めの姿勢を崩しません。相手のファールにより得られた7mスローのチャンスも3年吉原がをきっちりとものにします。しかし相手も決して一筋縄ではいかず、ディフェンスの合間を縫った的確なシュートで得点を奪いにきます。それでも1年石原の積極的なオフェンスやキーパー1年富高の俊敏なセーブにより、前半終了時点で17-16と一橋が1歩リードした状況で後半を迎えます。
このまま突き放していきたい後半戦ですが、お互い1歩も引かず。前半に引き続きシーソーゲームの様相を呈します。中盤、1年横田がファールにより退場し1人少ない状態となりますが、6人の息のあったディフェンスで横田が復帰するまでの2分間、相手に攻め込む隙を与えません。
試合が動いたのは試合時間残り10分を切ってからでした。相手のパスミスの隙をつきボールを奪った1年田口。華麗なロングパスから流れるようにして3年橋本が左サイドからの鋭いシュートを決めます。
そして試合時間残り5分、横田のシュートが決まり一橋は3点リードの状態。相手も得点のチャンスを伺いますが、3年松原の体を張ったホールディングが相手のシュートを許しません。隙を見て放たれたシュートも富高の前には無力です。
ラスト5分間で見せた、選手の恐るべき勝利への執念。「今日の一橋は何かが違う」、誰もがそう感じたことでしょう。
高らかに響くホイッスル。勝利の喜びに満ち溢れた表情の選手たち。
31-29、一橋の勝利です。
「我々の応援は本当に選手に届いているのか」、応援をしていると必ずぶつかる疑問です。しかし今回の試合では、確かに選手に声が「届いている」という実感を持つことができました。自分の応援部人生ので中で決して忘れることのできない1戦となりました。
やっとの思いで掴み取った1勝。しかしながら、まだ油断をすることはできません。
残りの2試合も絶対に勝利し、必ず5部残留を成し遂げます。
一橋大学体育会應援部3年 乾秀斗