校歌「武蔵野深き」

武蔵野深き松風に 世の塵をとどめぬところ
新しき朝の光に うら若き血潮さながら
自治の鐘高鳴りひびく 自由の殿堂われらが母校
一ツ橋 一ツ橋 あゝ あゝ われらが母校

富士が嶺遠くわだつみの 八潮路をさきがけゆきて
まだ知らぬ道をひらきし 伝統の気魄こりたる
胸の炬火世界を照らす 理想の殿堂われらが母校
一ツ橋 一ツ橋 あゝ あゝ われらが母校

わが日の本の要ぞと 時計台いしづえかたく
とこしえに天を指しては 揺ぎなき真理かゝげて
水の如いや澄みわたる 文化の殿堂われらが母校
一ツ橋 一ツ橋 あゝ あゝ われらが母校

銀杏会同人作詩/山田耕筰作曲

解説

校歌「武蔵野深き」 現在の「一橋の歌」、すなわち校歌である。 この曲は昭和25年の創立75周年を記念して作られた歌で、作曲はかの山田耕筰氏である。山田氏いわく、戦後の代表曲として挙げたのがこの「武蔵野深き」であることは大変誇らしいことである。 現在我々が歌うときの曲調は遅く、4分音符126程度で当時は歌われていたようである作詞は銀杏会同人によるものであるようだが諸説ある。 国立にある一橋大学の様を、脈々と受け継がれた自治や自由の精神、世界への飛翔の意気とともに力強く歌い上げられている。