西間理菜

端艇部 商東戦

5月1日、戸田ボートコースで第74回東京大学・一橋大学対校競漕大会が行われました。13連覇がかかった負けられないレース。3年ぶりの有観客での開催となり、現役部員にとっては初めての商東戦応援となりました。あいにくの雨ではございましたが、そのような厳しい天候も感じさせないほどの白熱したレースが繰り広げられました。

最初のレースはオープン女子シングルスカルです。今年度はオープン種目に関しても両校から選手が出場しており、応援席では序盤から各校のクルー名を呼ぶ声が飛び交っていました。そのような熱い盛り上がりの中スタートを切ったのは、4年飯島、2年杉田です。結果は、圧倒的な力を見せつけ飯島が1着でゴール。エースの大活躍により一同大盛り上がりです。杉田も負けず劣らずの力強い漕ぎで2着に続きます。

 

2番目のレースはオープン男子シングルスカル(A)です。クルーは4年大山、2年伊藤です。大山が4年の意地を見せ1着でゴールし、東京大学の艇が2、3着と続きます。伊藤は惜しくもゴールなりませんでしたが、全日本選手権での活躍に期待がかかります。

 

続いてのレースはオープン男子シングルスカル(B)です。クルーは3年夏山、2年遠山です。東京大学の艇が1着、夏山が2着、遠山が4着でゴールです。悔しい結果ではございましたが、1人で逞しくゴールを目指す2人の姿に感動しました。

 

4番目のレースはオープン男子舵手付きフォアです。クルーは4年多田、4年松田、4年荒木、4年松浦、3年浜本です。艇が見えてきた頃には既に東京大学との間に大きな差があり、一橋の強さを実感しました。そのまま10秒以上の差をつけて1位でゴールします。

 

5番目のレースは対校女子舵手なしペアです。いよいよ対校種目の始まりです。対校種目は各校1艇ずつしか出場できません。負けられない一騎打ちの戦いとなります。観客席のボルテージもより一層高まり、応援にも一段と気合いが入ります。クルーは4年甲斐、4年塚田です。結果は惜しくも2着となりましたが、2人が最後まで力強く漕ぐ姿に奮い立たされました。

 

続いてのレースは、対校男子シングルスカルです。クルーは4年筒井です。レース終盤、東京大学がラストスパートをかけますが、筒井が底力を見せ1着でゴール。応援席は大盛り上がりでした。

 

次のレースは対校男子舵手付きフォアです。クルーは4年植野、4年和﨑、4年西村、4年姥山、3年近藤です。序盤からリードを保ち、10秒以上の差をつけ1着でゴールします。一橋の2連勝に応援席の期待も最高潮に高まります。

いよいよ最後の種目は対校男子エイトです。今年度の優勝校が決まる大事なレースです。応援席にも緊張感が漂います。そんな対校男子エイトに乗る選ばれしクルーは3年椿、4年寺原、4年黒崎、3年石山、4年岡戸、3年鈴木、4年岩根、4年永金、4年若森です。艇が見え始めた頃はほとんど東京大学との差はないように見えました。漕ぎ進めるにつれ徐々に東京大学が前に出ます。一橋も最後まで粘りますが惜しくも2着でゴール。大変悔しい結果となりましたが、プレッシャーの中で最後まで力強く健闘した選手の姿に胸がいっぱいになりました。

 

選手が歯を食いしばり必死に漕ぐ姿を目の前にして、全身に稲妻が入り震えるような感覚を覚えました。そんな端艇部の背中を少しでも押せていれば良いなと思う一方で、勝利に繋げられなかったことが大変悔しかったです。自分自身の力不足を痛感し、本当に不甲斐ないです。しかし、この感情を負のままに終わらせるのではなく、約1週間後に控えた全日本選手権で必ず勝ちに繋げてまいります。
次こそは勝利を掴み取れるように、應援部一同精一杯精進してまいります。

一橋大学体育会應援部 第六十七代チアリーダー長 西間理菜